太栄志(ふとり ひでし)・神奈川13区総支部長は11日、大和市内で映画『子どもたちをよろしく』の上映会を開催しました。貧困やいじめなど今の子どもたちが置かれた厳しい環境をリアルに描写した同作品を通じて、こうした問題について考えるきっかけにしようという、つながる本部の呼びかけを受け、総支部の「子ども×未来タウンミーティング」として実施しました。当日は同作品の企画統括プロデューサーであり元文科省審議官の寺脇研さん、企画を担当した元文科省事務次官の前川喜平さん、監督の隅田靖さんをゲストに、コロナ予防対策を徹底した上で開催されました。多くの申し込みをいただきましたが、会場の定数の半分以下となる先着50名が参加しました。

 太総支部長はコロナ禍で社会生活が一変する中、子どもたちに深刻なしわ寄せが及んでおり、子どもたちの問題は急務であると開催に至った経緯を説明。家庭も学校の先生方も疲弊している中、国民の努力や自助では限界があり、まずは国が子育てや教育への予算を少なくとも倍増すること、そして地域での子どもを見守り育てていく取り組みを後押ししていく必要性があると語りました。

 在任時に「ミスター文部省」と呼ばれ、ゆとり教育を推進した寺脇さんからは「自ら学び、自ら考える」教育のあり方について説明がありました。また「すべての子どもたちを守るのがすべての大人の責任」と語り、日ごろ取り組んでいる具体的な活動についても話がありました。前川さんは「まさに今困っている子どもに手を差し伸べることに政治が力を尽くすべきで、子ども政策の立て直しには政治の転換が必要」と語りました。隅田さんからは撮影の裏話やタイトルの由来について話がありました。

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左から寺脇研さん、隅田靖さん、太栄志総支部長、前川喜平さん

 参加者からは「重たい映画だったが、社会の現実として受け止め、親だけでなく地域全体で子どもたちを守っていかなくてはいけない」「負のスパイラルから抜け出すには親以外の大人の存在が必要」「トークセッションもあり、素晴らしい集会でした」といった感想が寄せられました。

 上映会を企画した太総支部長は映画の感想として「逃げ場もなく、絶望しかない主人公が置かれた状況が描かれているが、最後の子どものまっすぐな言葉に希望を見出すことが出来た。映画を観た人だけでなく、すべての人に『子どもたちをよろしく』と強く訴えるこの映画。ぜひ多くの方に観ていただきたい」と語りました。今後の取り組みについては「子どもの未来を考える集会を今後も開催する予定。子どもだけでなく、一人で子育てをしている親御さんの心のケアも必須。コロナ禍で孤独を感じている人が増える中、地域のみなさんと連携しながら引き続き『ひとりじゃないよ』運動をしていきたい」と述べました。

 当日は総支部幹事長の佐竹百里綾瀬市議が閉会のあいさつをし、司会を佐藤正紀大和市議が務めました。また、安海のぞみ座間市議、相原しほ海老名市議、野内光枝大和市議や元市議の方々も参加しました。