福山哲郎幹事長は21日午後、山花郁夫衆院議員(衆院東京第22区総支部長)とともに東京三鷹駅南口のペデストリアンデッキ上で街頭演説をおこない、東京都議会議員選挙候補予定者である三鷹市選挙区選出の中村洋都議会議員を応援しました(写真上は、左から福山幹事長、中村都議、山花衆院議員)。
司会を務めた山花議員は「今週末から東京都議会選挙がスタートする。4年前は私たち立憲民主党はまだ結党していなかったので、今回が初めての挑戦ということになる。4年前は都民ファーストが大変大きなブームとなったが、こちらの中村洋さんは『筋を通すのだ』ということで、当時の民進党に残った。大変厳しい戦いであったが、三鷹の市民の皆さんに支えられて、今の任期を託していただいた。枝野幸男代表が立憲民主党を結党する際、中村さんと2人で相談し、ともに新党に参画した」と、中村洋都議と二人三脚での政治活動を振り返りました。
また党が掲げる「都議選政策2021」について触れて「『都議選政策2021』の記者会見を中村さんらと都庁でおこなった。コロナが流行ってもう1年以上になる。街の方々からも、『まさか自分たちが生きている時代にこういうことになるとは』との声も聞く。政治や行政の場でこのことを教訓としていかなければならない。なんと言っても保健所のこと。PCR検査をしてもらおうと思っても対応してもらえない、電話がつながらない。6市100万人の人口を、府中の保健所一つで対応していたので、これでは回るはずがない。これまで『民間でできることは民間で、公務員は少なければ少ない程良い』というような風潮がなかったか。平時にはそれで対応できても、いざというときに公の役割というのは極めて重要だということが、今回分かったのではないか。いざという時のために、本当に命にかかわるような時のために、皆さん税金を払っているのではないか。改めてそうした公の役割についてしっかりと見直すべきではないか」と、公の機関の役割についての見直しを訴えました。
三鷹市選挙区選出の都議として3期12年を務める中村洋都議は、「今日からはまん延防止等重点措置がこの三鷹市でも始まった。本当に感染が収まっているなら喜ばしいことだが、ここのところ新規感染者数は横ばいから増加に転じてきている。本当に大丈夫なのかと、小池知事にも度々申し上げてきた。宣言解除となる条件を最初から示していなかったので、その時々の政治的な都合によって判断される懸念があった。今回もそうしたことが示されないまま。最初からオリンピックを開催するから解除ありきではなかったのか。そうした指摘をされても仕方がない状況だ」と、都の緊急事態宣言解除を巡る経緯を批判しました。
そしてさらに「私たちはまずはコロナを抑え込むことが前提。本当に収まって、安全なのだということであれば別だが、オリンピックをやるために何が何でも解除するのだということであれば、東京に感染が広がってしまわないのか、大変心配がある。これまで小池知事に求めてきたのは、解除の基準をしっかりと示すこと。また皆さんの我慢の生活が続くのであれば、政策を施行する対象となる業種の基準について、はっきりと示すべきだ。今やっている施策についても、しっかりと検証し、違っていれば変えていくこと。こうしたことをずっと言い続けてきた。しかし小池都知事はその時その時の判断という言葉でごまかし続け、ご自身が目立つような時には発言するのだが、今回の緊急事態宣言解除のようにちょっと判断が難しい時にはだんまりを決め込んでしまう。これでは東京都民の方が戸惑ってしまう。協力金の約束をしながらそれが何カ月も届かない、小池都知事がきちんと都議会を開かずに予算を通してしまったことも大きな問題だ」と、小池都知事の都政に対し、強い疑問を投げかけました。
最後にマイクを握った福山哲郎幹事長は「隣にいる中村洋さん、ご覧のように『真面目』が服を着て歩いているような方だ。三鷹市の皆さまのおかげで、3期12年当選させていただきました」と、中村洋都議を紹介した後に、「今こそ、小池都知事にモノが言えるような議員が必要だ。都政をしっかりと緊張感のある状況にすることが必要だ。『検査を増やしてほしい』『ベッドを増やしてほしい』と去年、われわれが何度も主張してきたが、なかなか増えなかった。残念ながら都議会では、小池都知事の言うことを聞く人が若干多い。4年前は都民ファーストという政党がたくさんの議席をいただいた。しかしそれでは議会によるチェックが全然果たせない。4年前、立憲民主党はなかったが、今回、中村洋さんを中心に30名近い候補者を立てようとしている。今回、3期12年務めたこの中村さんを中心に、都議会でしっかりとモノ言う議員を、応援していただきたいと考えている」と、都知事に「モノを言える」都議会の必要性を訴えかけました。