「新型コロナで入院をし、投薬治療を受け、後遺症を併発し、2カ月間にわたって起き上がれない、苦しい生活を送りました。だからこそ、どこに問題があって、何を解決すべきか、皆さまに同じ苦しみを味わわせないための問題解決とは何か、これを東京都や国に直接訴え続けてきて、政策を一つひとつ変えてきました」(世田谷区・山口拓候補)。

 東京都議会選挙が始まって初めての週末。世田谷区選挙区から立候補した山口拓候補が26日、三軒茶屋駅前で街頭演説をおこない、枝野幸男代表、落合貴之、手塚仁雄両衆院議員、磯田久美子世田谷区議らが応援に駆け付けました。山口拓候補は3期目の現職で今回が4期目の挑戦となります。都議会における党政調会長を務め、2児の父親でもあります。昨年12月に、山口候補自身が新型コロナウイルスに感染し生死の境をさまよう経験をしました。それ以来、自身の経験を活かし、東京都や国に対して積極的に新型コロナウイルス対策についての提言をおこなってきました。

 「都の電話がつながらないがために、一軒一軒周り、都民のお困りごとを聞いてきた。そして年末、山口さんは自分自身がコロナになってしまった。体を張って仕事をしてきたんです。こういう都議会議員は貴重なんです」。落合貴之衆院議員の紹介を受け、山口拓候補がマイクを握りました。

■山口拓候補

 「コロナ禍の対策をしっかりやっていかなくてはいけません。自分の身が安全かどうかを確かめるためのPCR検査をもっと気軽に受けられるようにしなければいけません。ワクチン接種は区民の皆さまに、この7月にすべての方に接種券が届きます。でもそのワクチンが届かなければ、その予約もできません。目の前にある問題を一つひとつしっかりと解決していきます」。

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 「私にはそれができます。なぜなら、昨年の12月28日にコロナに罹患しました。中等症から肺炎を併発し、重症化しました。入院したその日の夜に意識を失いました。家で意識を失っていれば、きっとそのまま命を落としていたことでしょう。優秀な医療機関の皆さまに、私の命を助けてもらいました。入院をし、投薬治療を受け、後遺症を併発し、2カ月間にわたって起き上がれない、苦しい生活を送りました。だからこそ、どこに問題があって、何を解決すべきか、皆さまに同じ苦しみを味わわせないための問題解決とは何か、これを東京都や国に直接訴え続けてきて、政策を一つひとつ変えてきました。今まだ、変えなくてはいけないところがいくつか残っています。志半ばです。皆さまのお力を借りて、もう一度都政に戻らなければなりません。そのお力を皆様にお貸し頂きたい」。

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 「これからの4年間は、厳しいマイナスからゼロに戻す作業となる。一つは財政。約9,000億円あった都の貯金は今や21億円しかない。今、ひとたび災害が起こったらどうなるのか。これを穴埋めしていくのに、万が一にもコロナ増税のような形でご負担をかけるようなことがあってはならない。一つひとつの既存の政策をすべて精査していかなくてはならない。不要不急の政策をやめ、今やるべき政策についても順番をつけていかなくてはならない。今、都政に停滞を生んでならない。これからの4年間、教育、福祉、医療も街づくりも、ありとあらゆる政策課題一つひとつをていねいに前に進めていかなくてはならない」。

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■枝野幸男代表

 「この東京都議会選挙は、新型コロナウイルス感染症で昨日までとは違う日常を過ごさざるを得なくなって約1年半。この間、政治がこの厳しい状況に対して、その役割をしっかりと果たしてきたのかどうか、そのことに対し、有権者がしっかりと意思表示ができるはじめてのチャンスかもしれない」

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 「新型コロナウイルスに感染した人は自己責任でしょうか。店を閉めざるを得なくなった飲食店はどうでしょうか。自分の力ではどうにもならない時のためにあるのが政治ではないでしょうか。その本来の役割を政治が忘れてしまった、放棄をしてしまった。私たちは政治が忘れてしまった本来の役割を取り戻さなければならない。個人が一番厳しい状況に追い込まれた時でもしっかりと頼りになる、支えになる、そういう政治を今こそ取り戻しましょう」。

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