福山哲郎幹事長記者会見

2021年6月29日(火)16時00分~16時35分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/bKjOUtLTR84


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○第27回常任幹事会を開催

【幹事長】
 ご苦労さまでございます。常任幹事会のご報告をまずさせていただきたいと思います。
 代表の挨拶は皆さんご案内のとおりでございます。
 私からは、「緊急事態宣言」の解除を受けて党内に要請をいたしました対応についてのご報告をしました。会食・会合等については、各自治体の対策等を踏まえ、感染防止に万全を期した行動を心がけてほしい。政治活動についても、感染防止対策を怠ることなく、3密の回避、マスク着用、手洗い、消毒、検温、リモート活用の一層の推進などに努めること。それから、それぞれの事務所スタッフや党職員においても感染防止対策を維持してくださいということで、全国に要請をしたものについてご報告をさせていただきました。
 国対委員長からは、閉中審査の問題と、経産省の職員の逮捕事案の問題について。それから、合同ヒアリングで(東京2020)組織委員会の中でいろいろな水際対策について非常に緩いという状況を我が党の議員が指摘していることも含めて、合同ヒアリングの必要性。国会が閉じているからこそチェックをする役割が我々にあるというようなお話がご報告ありました。
 参議院の国対委員長からも閉中審査の報告がありました。
 政調会長からは、政策のまとめ、それから衆議院選挙に向けての準備の進捗状況の報告がありました。  選対委員長からは、お手元にありますように、首長選挙の結果、それから自治体議員(選挙)の公認・推薦。
 組織委員長からは、総支部の設立、行政区支部の設立、(自治体議員の)入党・離党承認。
 選対委員長から協議事項として、衆議院福島2区・馬場雄基の支部長選任、それから奈良県議会議員補欠選挙、横浜市長選挙についてのそれぞれ公認と推薦について諮りまして承認を得たところでございます。これで衆議院の総支部長は209名となりました。女性の比率はまだ残念ながら17%弱でございます。
常幹・役員会ともに、蓮舫さんから、広報担当として、これから皆さんにご紹介をするウェブCMのことについての報告がありました。

○経産省職員による給付金詐欺事件について

【幹事長】
 私から幾つか冒頭発言をさせていただきたいと思います。
 まず1点目でございます。経産省のキャリア官僚2人が詐欺容疑で逮捕されたことについては、極めて遺憾に思います。
 特に、悪用されたのが、コロナ禍で非常に厳しい状況になっている国民の生活に対して何とか給付措置で応援をしたいという我々の意向も含めて創設された家賃支援給付金制度を悪用したことについては、国民の信頼を裏切るものであり、制度自身の信頼も揺るがしかねないということで、言語道断であり、猛省を促したいと思います。
 経産省は、つい先日、いわゆるトイレでの盗撮の事案もありました。一体省内どうなっているのかという思いですし、総務省は接待漬けの問題も明らかになりました。中央官僚の皆さんのこの士気の低下は、やはり政府、自民党・与党の責任でもあるということで、自民党内での不祥事もたび重なっていることも含めて大変遺憾に思っているということでございます。
 中央省庁の信頼が落ちるということは、国民の政治に対する、また行政に対する信頼が落ちるということは、それだけ社会が不安定化しますので、このことについては極めて遺憾に思います。

○学術会議任命拒否 文書不開示決定について

【幹事長】
 2点目でございます。日本学術会議の任命拒否を受けた6名の方が、ご自身の任命拒否の理由に対して情報開示請求をしたことに対して、基本的には情報開示をしないということを政府が決めました。このことに対しても極めて遺憾に思います。
 先般、やっと「赤木ファイル」が出てきたと思えば、黒塗りでした。それも裁判になって初めて提出をしたということで、それまで「赤木ファイル」、国会でどれほど請求しても政府は出そうとしませんでした。
 今回、この学術会議6名の任命拒否は、任命拒否された研究者自身が請求していることですので、該当の文書が存在するかどうかも明らかにしなかったということは極めて不誠実な態度と言わざるを得ません。
 安倍政権下で繰り返された、文書の改ざん、虚偽答弁、そして菅内閣に引き継がれたこの事実を隠蔽する態度については全く反省がないと言わざるを得ませんので、極めてこれも遺憾に思います。

○ワクチン職域接種の受付停止について

【幹事長】
 3点目でございます。ワクチンの職域接種について、申請の受付が再開されないということがきょう明らかになりました。
 実は、再開されないこと自身も問題なのですが、申請を受け付けている職域接種のそれぞれの職域のところで、いつからその職域接種が始まるかが全く明らかになっていません。非常に現場に混乱をきたしています。何日から職域接種を始めたいということで準備をしていたそれぞれに、政府から承認がいっていません。いつ承認が出るのかもわからない状況が続いています。私も京都の現場から、職域接種の申請を受け付けられたけれども、その後いつ承認が出るのか全くわからないという、混乱に非常に困惑をした報告が幾つも上がってきております。
 職域接種を推奨したまでは政府よかったと私は思いますが、実は今、本当にそれが逆に混乱を生んでいるということについて、政府として早く、申請を受け付けたところだけでも、いつから対応できるのかについては早急に決定をしていただきたいと思いますし、再開ができないことについては、なぜ再開ができないのか、そして再開はいつになるのかについても早く明らかにしていただきたいと思っております。

○ウェブCM動画を作成・公開

【幹事長】
 加えて、立憲民主党のウェブCMの動画についてご報告をさせていただきたいと思います。
 今、(新型)コロナの感染が拡大している中で、政治と国民の日常の暮らしが非常に密接にかかわっていることを改めて国民の皆さんもご理解いただいていると思います。立憲民主党は今、「あなたのための政治」ということをポスターにも掲げ、そのことを中心に考えて今回のウェブCMも作成いたしました。
 作成動画としては3本あります。1本目が「国民の暮らしを最優先に」ということで、オリンピックとの関連。2本目が「自粛と補償をセットに」ということで、非常に今困っておられる飲食店等の営業自粛との関連でつくりました。3本目は「選択的夫婦別姓・同性婚の実現」という、我が党が衆議院選挙公約に掲げるであろう政策課題について3本目をつくらせていただきました。
 6月25日に動画広告を開始しておりまして、ユーチューブ、ツイッターの広告で今配信をされております。昨日、またきょうから、我々幹部の中ではこの動画をリツイートする中で拡散をさせていただいているところでございますので、国民の皆様には、有権者の皆様には、ぜひこの動画をごらんいただいて我々のメッセージを受けとめていただければありがたいというふうに思います。基本的には、我々、今、コロナに対して相談の窓口等を受けていますが、実際の当事者の方々の生の声をベースにこの映像は作成させていただきました。この動画に流れている音楽も、この動画のために作曲をした、書き下ろした作品になっております。
 それでは動画をまずごらんいただければと思います。よろしくお願いします。

〔 ウェブCM動画「国民の暮らしを最優先に」「自粛と補償をセットに」「選択的夫婦別姓・同性婚の実現」上映 〕

【幹事長】
 ありがとうございます。以上3本でございます。
 蓮舫代表代行もこの制作に大変ご尽力をいただいて、このウェブCMがもう既に流れておりますので、拡散を国民の皆さんにもしていただきたいと願っています。
 私からは以上です。


■質疑

○新型コロナ 東京の感染状況について

【NHK・金澤記者】
 東京都の感染状況について伺いたい。きょう田村厚労大臣が、必要があれば「緊急事態宣言」を出すことも検討するとした一方で、宣言を出す場合には十分効果が得られるのかも含めて考える必要があるとの認識を示した。東京都の感染状況について幹事長はどのような認識をお持ちかということと、宣言の再発令の必要性についての考え、また、必要な対策についてどのようにお考えか伺いたい。

【幹事長】
 東京の感染拡大については極めて大きな危機感を持っています。リバウンドの可能性が非常に高いのではないかと言わざるを得ません。きょう田村厚労大臣が新たな「緊急事態宣言」の可能性に言及したこと自身、危機感のあらわれを政府も持っていると言わざるを得ません。
 解除してわずか1週間です。我々は何度もこの議論をしました。政府の見通しの甘さ、そして「緊急事態宣言」の発令も解除も非常に恣意的にやられているのではないか。専門家の意見を聞いていると言いながら、実は専門家の意見より政治的思惑のほうを優先しているのではないか。まさに今の足元の状況は、リバウンドの可能性が高まる中で「緊急事態宣言」を解除してしまったことの見通しの甘さが如実にあらわれていると言わざるを得ません。
 非常に危機感強いですが、まずは、専門家も含めて、この状況について政府がどのように考えているのか、認識を説明いただくべきだと思います。
 それから、対策としては、やはり夜間の人流を少なくしなければいけないと思いますし、人と人の接触はなるべく減らすということは必要だと思いますが、もう解除とともに国民の皆さんは非常に移動を、積極的にとは言わないけれども、移動をされていますし、オリンピックをとにかくやるんだというメッセージの中で「じゃあ自分たちはいいよね」というような思いも国民の皆さんが持っても致し方ない状況を生んでいるということですので、田村大臣が「緊急事態宣言」再度の発令について言及されたこと自身が非常に政府の今の混乱をあらわしていると思います。

○「ワクチン接種の遅れ」「立憲民主党の経済政策」について

【「フランス10」・及川記者】
 2点伺いたい。まず1点目が、公明党が都議選で、山口那津男代表の演説や公明新聞で、ワクチンの遅れは野党に責任があると言っている。公明新聞を読み上げると、立憲は国会で日本国内での第三相試験が実施されないことを問題視するなどワクチン承認に慎重な対応を求めた経過がありますと。こういうワクチン接種が遅れたのは立憲や共産のせいだと責任転嫁する意見についてどう思うかということが1点目。
 2点目が、先々週の福山幹事長の会見の前に江田憲司さんが会見をされ、たたき台として四つの経済政策、消費税5%、所得1000万円以下の世帯への所得税ゼロ1年、低所得者層への一律給付金、賃金の引き上げ、こういう経済政策を掲げたが、これはマニフェストに反映されると考えていいのか。また、江田さんは消費税5%を恒久的にとおっしゃっているが、福山さんは時限的なのか恒久的なのかどちらだと思うか伺いたい。

【幹事長】
 まず1点目でございますが、野党に対して、ワクチンが遅くなったのは野党のせいだというのは、全く責任逃れ以外の何物でもないと思います。現実には、去年の夏以降、世界はワクチンのある意味で言うと争奪の競争をしていたわけです。日本は翌年にオリンピックを控えているからにはそういったことの手当も政府は考えるべきだったにもかかわらず、このようにワクチンの供給を受ける体制が遅れたというのは、もう自明だと思います。なにせ、ワクチンよりもおそらく「Go To トラベル」等々を積極的にするほうが優先だったと思います。そこを野党のせいにしていること自身が極めて政府・与党が厳しい状況だということを逆にあらわしていると言わざるを得ません。全くピント外れの批判だと思います。
 2点目は、公約に掲げていくつもりです。消費税の5%への減税ももちろん大切ですが、まずは足元のことを考えると、中間層、1000万円以下の皆さんの所得税の減免、これは非常に重要だと思います。コロナで一定のところへの救済は行われていますが、この救済は非常にざるのような状況で、救済が行き届いていない層がたくさんあります。そして特に1000万円以下のサラリーマン層に関してはほとんど給付が行き渡らない状況が今あります。そういったところをやはり元気づけなければいけないということも含めて、1000万円以下の所得の皆さんへの所得税の減免、そして一方で、低所得者の方々への現金の給付、そして加えて、一定の時期を見た上で、私は時限的だと思いますが、消費税の5%への減免という形になると思います。
 しかし、いつも申し上げるように、これは法律が通らなければいけませんので、我々が与党になったとしても、その時期の野党が国会で賛成をしてもらうことが前提になっております。もちろん公約ですから、やるためにどうするのか考えなければいけませんが、とにかくそういった形で、おそらく、そうですね、この経済対策は1年、2年かけて一つ一つ実現をしていく。参議院の選挙を経て、消費税の法律をどう通していくか等も含めて、我々としてはじっくりと、かつ経済をにらみながら、早く実現できるように努力していきたい。もちろん公約にしていきたいと思います。

○東京都議選について(1)

【共同通信・小野塚記者】
 都議選に関連して伺いたい。改めてだが、幹事長としてはこの4年間の小池都政をどのように評価されているかということと、都民ファーストの都議会での働きをどのように見ていらっしゃったか伺いたい。

【幹事長】
 まず、小池都政については、やはり後半のコロナ禍での印象が非常に強いと思います。初めての例で、知事の立場で大変厳しい状況でコロナの対応をされたと思っています。今、健康状態が悪くて入院されていますが、一日も早い回復を願いたいと思います。そして都政の執務に戻っていただきたいと思います。
 一方で、検査がなぜふえなかったのかとか、病床の確保がなぜ遅れたのかとか、保健所の体制がどうだったのかとか、最近の感染が広がった時期でいえば、やはり病床の確保、実際に入院できずに亡くなられた方もそれなりの数いらっしゃったと思います。そういった問題が結構専決で物事が決められたことが多いものですから、都議会としての機能がどうだったのかも含めて検証していかなければいけないと思いますし、一方で、都政と国政は非常につながりのあるものですから、国政とのつながりもどうだったのかということに関していえば、若干そこは我々としては批判的に見なければいけない点もあると思います。
 もう一方で、都議会。残念ながら、4年前、都民ファーストが大変ブームで、一方で自公もほぼ与党として動いてきたとなれば、都議会でチェック機能が全く果たされていなかったと思います。都議会の緊張感がやはり非常に足りなかったと思いますし、都議会で緊張ある状況をつくること。それから、小池知事にしっかりと物申すような議員がやはり議会の中でそれなりの数がないと本当の意味で都民の声を聞く政治というのは実現されないというのは、この4年間そういう状況だったと思いますので、やはり都議会と都政の緊張関係を強くするというのは非常に大事なことだと思っています。

○衆院京都1区について

【京都新聞・国貞記者】
 次期衆院選だが、京都1区、昨日ちょっと大きな動きがあったので改めて伺いたい。自民党の伊吹元衆議院議長が昨日政界引退を表明された。京都1区に関しては現状立憲のほうは候補者を決めているわけではないと思うが、ここは幹事長の支持者・支援者も多い選挙区だが、現状でどういうふうに対応なさろうと考えているか伺いたい。

【幹事長】
 まずは会見の場ですので申し上げると、伊吹文明元衆議院議長が政界引退を発表されました。驚きとともに、長年日本の政界そして京都の政治に対してご尽力を賜ったことに心から敬意と感謝を申し上げたいと思います。
 私が政治を志したころにはもちろん伊吹先生は現職の政治家でありましたし、場面場面でご指導いただいたこともありますし、印象的なのは、教育基本法の審議のときに伊吹先生が文科大臣で、私と国会でやりとりをしたのですが、非常にいいやりとりだったということで評価もいただいて、それがメディアにも載ったと。本当にいいやりとりをさせていただいたというのが非常に印象深く残っていますし、思い出にもなっています。その後は、伊吹先生が京都市の障害者団体連合会の会長、私が京都府の障害者団体連合会の会長ということで、そういった形での関係もありましたし、実は高校の先輩後輩でしたので、非常に場面場面でご指導をいただき感謝を申し上げたいと思います。
 京都の政界に伊吹文明先生がいらっしゃらなくなるというのはあまり想像できにくいことで、残された者としては、京都の政界、伊吹先生がご勇退された後でもしっかりとやっていく責任の重さみたいなものを非常に感じています。本当に長い間、日本のためにご貢献をいただいたことに感謝を申し上げたいと思います。  1区の対応についてはまだ府連で議論しておりませんので、府連の泉会長とともに役員会までにいろいろな議論を始めたいと思っておりますが、会長のご意向もあると思いますので、そこも含めて、それから関連支援団体も含めて相談していきたいと考えています。

【京都新聞・国貞記者】
 京都1区は、共産党は穀田国対委員長の地元選挙区で、共産党にとっても非常に必勝区ということで毎回力を入れているところだが、今回に限っても立憲なり野党のほうに市民と野党の共闘ということで一緒にやりましょうという呼びかけを既になさっていて、伊吹さんが引退というところで野党にも大きなチャンスという見方もあるが、共闘に関しては現状では幹事長はどうお考えか。

【幹事長】
 京都はなかなか共産党と共闘できるような地域情勢ではないので、京都では共産党との関係は非常に難しいと、共闘するのは難しいと思います。ですから、その前提の中で、先ほど申し上げたように府連内で議論をしていきたいと考えています。

【京都新聞・国貞記者】
 いつぐらいまでに結論を出すとか、そのあたりのめどは。

【幹事長】
 衆議院選挙、もう近いので、なるべく早くいろいろな結論を出していきたいと思います。

○「小池都知事入院」「東京五輪・パラ」について

【フリーランス・横田記者】
 小池知事の過労入院について、その真っ最中の6月25日、都議選告示日に千代田区の平慶翔候補に激励のコメントを送っていたと、これは本人から聞いたが。病院の中で都議選対策をやっているに等しいと思うが、こういう小池知事の振る舞いについてどう思うか。一方で小池知事は、東京都医師会が五輪に関する意見書を出して、通常医療が逼迫したり感染拡大した場合には無観客あるいは中止を申し入れてほしいという、五輪開催基準づくりの申し入れをしているが、それは一切無視して都議選の応援にかまけていたと。病室からリモートで指示はできるはずなのに。こういう小池都政、知事の対応についてどう思うか伺いたい。

【幹事長】
 まずは健康上の理由で入院されているので、回復をしていただいて執務に戻っていただくことが第一だと思います。病室で何をやられているかは私は存じ上げないので、あまりコメントするのは適切ではないと思います。
 五輪の、オリンピックの開催基準については、東京都も国も大きな責任があると思いますので、そこは専門家とも協議をいただいて、我々は非常に今、感染拡大の中でのオリンピックの開催というのはいかがなものかと、人の命と暮らしがかかっていますので、また、来られる選手団や関係者の健康もかかわっていますので、いかがなものかと思っておりますが、そこに関してはとにかく国も東京都も誠意を持って国民が納得できるように対応していただきたいと思っております。

○横浜市長選について

【フリーランス・横田記者】
 横浜市長選について、山中竹春教授は吉村知事のイソジンうがい薬会見のフリップに登場して解析を担当したと名前が出ているが、こういう振る舞いに対して横浜市の関係者、医療関係者から疑問の声も出ているが、候補者として、資質として問題ないのかというのが一点と、一方で郷原信郎弁護士が横浜市長選に意欲的だという「AERA dot.」の記事も出て、そうなると一本化しないとかなり厳しい戦いになるのではないかと思うが、予備選等で候補者絞り込みの調整を今後なされるのかどうか伺いたい。

【幹事長】
 きょうは県連から上がってきて党で決めましたので、山中さんの推薦を決めさせていただきました。
 そのイソジンの話は、事実関係を随分確認させていただいていますので、神奈川県連に、江田先生に聞いていただければ一番明確にお答えいただけると思いますが、サンプル数等も少ないので、そこの優位性についてはあまりよくわからないのではないかというようなお答えを山中先生は当時されたということでございますので、フリップに載ったのがどの程度の問題なのかわかりませんが、直接にかかわっていたというふうに私は聞いておりません。
 それから、郷原さんの話はよくわかりません。

【フリーランス・横田記者】
 出馬するのは確実だという情報は、お耳に入っていないか。郷原信夫弁護士は立民とも関係が深く参院広島選挙区でも擁立しようという寸前までいった方ですから当然情報が入っていると思うが、そうなった場合、山中教授と郷原さんが出て、とても勝つのは難しい選挙になるのではないかと思うが、一本化の必要性、予備選の必要性は。

【幹事長】
 郷原先生からは私のところにも連絡をいただいていますので、一定の話し合いはしています。内容については、私がこの場で話ができるような内容ではありません。

【フリーランス・横田記者】
 その話し合いの内容ではなく、一本化する必要があるかどうかについてお聞きしたい。

【幹事長】
 私どもはきょう山中さんの推薦を決めさせていただいたので、山中さんで何とか勝ちたいと思っております。

○東京都議選について(2)

【日本経済新聞・依田記者】
 都議選での共産党との関係で伺いたいが、今回多くの選挙区ですみ分けを実施されていると思うが、これを協力と言う人もいるし、協力と言うべきではないと言う人もいるが、幹事長は今回の選挙の共産党との関係というのはどのように評価されていらっしゃるか。

【幹事長】
 皆さんちょっと誤解されているのですが、結構戦っている選挙区たくさんありますよ、共産党の候補者と。結果としては、戦っている選挙区もあれば、それぞれが候補者を立てていない選挙区もあると。それだけだと私は思っています。他の政党だって選挙区によっては立てられるところも立てられないところもあって、全部の選挙区に全ての政党が立てているわけではありません。それぞれの政党の体力、候補者、選挙区事情によって、候補者を立てられるか立てられないかというのは政党の事情で決めていると思います。我々も、立てられるところ、勝てる可能性があるところはもちろん立てたいと思っておりますが、共産党とぶつかっているところも結構たくさんありますし、今、大激戦をやっているところもたくさんありますので、あまりそういう、今のご質問の仕方は逆に誤解を与えるような気がします。