「障がいを持つ一人として、働く女性の一人として、子育てに取り組む一人として、皆さまの想いを一緒に政治に届けて実行に移すという強い覚悟を持って、心を尽くし、想いを尽くし、全力を尽くして参ります。私、斉藤りえは、ここ大田区からの挑戦に人生をかけて、一生懸命、一生懸命、一生懸命がんばります。私、斉藤りえをどうぞよろしくお願い致します」(斉藤りえ・東京都議選大田区選挙区候補)

 福山哲郎幹事長は29日夕、JR大森駅前でおこなわれた東京都議会議員選挙の斉藤りえ候補の街頭演説に参加。聴覚障がい者であり、シングルマザーでもある斉藤りえ候補を応援しました。この街頭演説には福山幹事長の他、松原仁衆院議員、熊谷裕人参院議員、井戸正枝東京4区総支部長らが参加しました。

 通勤するサラリーマンや通学する学生、買い物をする人々が多く行き交う中、斉藤りえ候補は駅前の広場をエネルギッシュに動き回り、スタッフのサポートに支えられながら人々に話しかけたり、ビラを自身で手渡したりしながら支持を訴えました。過去にテレビドラマの原作となる自伝を出版したり、テレビ出演したこともある斉藤りえ候補を知る人々も多く、通りがかった人々が逆に斉藤りえ候補に話しかけたり、一緒に記念撮影を求める姿もしばしば見られました。

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 演説の際は、斉藤りえ候補が話した言葉を井戸正枝総支部長が復唱する形(リスピーク)で聴衆にメッセージが伝えられました。

■斉藤りえ候補

 「皆さまこんばんは。立憲民主党の斉藤りえです。私、斉藤りえは耳が聴こえませんので、リスピークを元衆院議員井戸まさえさんにお願いしております。本日はご覧の通り、福山幹事長と松原仁衆院議員が応援に駆け付けて下さっています」。

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 「私、斉藤りえはここ大田区選挙区から東京都議会議員に立候補しました。11歳の娘を育てるシングルマザーでもあります。私、斉藤りえは今日からの5日間、大田区の皆さまお一人おひとりの願いと、私の想いをしっかりと伝えていける戦いにして参ります。

 私、斉藤りえには、耳が聴こえないという障がいがあります。耳の聴こえない私に、議員が務まるのか、という皆様の不安もおありかと思います。

 でもだからこそ、当事者の私が都議会に入ることで、『あなたに優しい都政』がつくれると、私、斉藤りえは信じています。障がいを持つ当事者であるからこそ、多様な価値観を大切にしていくことができます」。

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 「障がいの有無にかかわらず豊かさを享受できる社会をつくっていくことができます。その仕事を、その役割を、私、斉藤りえに任せて頂けないでしょうか」。

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 「子どもも高齢者も、障がい者も、誰一人取り残さない『あなたに優しい東京』をつくるために、謙虚に、前向きに全力を尽くして参ります。あなたの声、声なき声、小さな小さな声を、私、斉藤りえにお聞かせください」。

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 「障がいを持つ一人として、働く女性の一人として、子育てに取り組む一人として、皆さまの想いを一緒に政治に届けて実行に移すという強い覚悟を持って、心を尽くし、想いを尽くし、全力を尽くして参ります。私、斉藤りえは、ここ大田区からの挑戦に人生をかけて、一生懸命、一生懸命、一生懸命がんばります。私、斉藤りえをどうぞよろしくお願い致します」。

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■福山幹事長

 「斉藤りえさん、耳が聴こえません。聴覚障がいの方です。斉藤さんは、子どものころに聴覚を失いました。聴覚を失ってもトレーニングをして、『あいうえお』などを口の形で覚えました。今は会話ができるようになっています。障がいを持つ方で議会に来られている方は今、たくさんいらっしゃいます。すでに10年前、国会では視覚障がいの方が委員長をされていました。聴覚障がいの方も全国にいらっしゃいます。

 東京都政における障がい者の問題、とくに聴覚障がい者の問題、今、コロナで皆さんがマスクをしているので口の動きが全く分かりません。口の動きで言葉を読み取るのが耳の聴こえない方々なのですが、それが今マスクで全く口の形が分からない。そんな中で聴覚障がいの方々、耳が聴こえないことを伝えられないこともあり、色々なところでトラブルや事故が起こっています。とにかく東京都政、多様性を大切にすること。障がいを持った方、そして(斉藤さんのような)シングルマザー。この斉藤りえさんを、当事者としての声を都議会に送って頂きたい」。

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 「でも皆さん、安心して下さい。斉藤りえさんは北区の区議として、実は行政経験があるんです。北区の区議会は、ちゃんと聴覚障がいの斉藤りえさんと区議会がやり取りができるよう、工夫して頂きました。都議会もその可能性はいくらでもあります。聴覚障がいの方が都議会に行くことによって初めて、いろいろな職員の方が、聴覚障がい者にとって何が問題で、どういうことをすれば彼らが生きやすい、生活しやすい議会になるのか。そういうことを一つひとつ都の職員の方にも知って頂く中で、実際に東京で聴覚障がいの方や他の障がいを持った方も生きやすい、東京をつくっていくことができる」。

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