辻󠄀元清美副代表は30日、東京都議会議員選挙に品川区から立候補しているあべ祐美子候補、打越さく良参院議員とともに武蔵小山駅前で街頭演説をおこないました。

■あべ祐美子候補
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 あべ候補は冒頭、今の都議会を変えていかなくてはいけないという強い思いで選挙に挑戦をしていると表明。コロナ禍について「突然の休校で子どもたちは急に授業を受けられなくなった、学校に行かれなくなった。共働きや保護者の方々が仕事に行かれない。仕事を続けられなくなった方もいる。緊急事態宣言下、感染防止のために仕事、収入が激減したり、職を失った方もいる。介護の現場も大混乱した。在宅介護のヘルパーさんが感染のリスクのために在宅の介護に行かれなくなったりして、当事者もご家族も大変な思いをされている。ヘルパーさんは収入が減って、事業所も立ち行かなくなっている。お店も大きな打撃を受けた」「感染拡大を防ぐために私たちはこの1年余り、大変な我慢をし、犠牲を払ってきた。それにもかかわらず、来月にはオリンピックをしようとしている。なぜオリンピックだけが安心・安全と言えるのでしょうか。そうした根拠は、いつ、どこで示されたのか」と指摘しました。そして、本来はオリンピックを開催できるかどうかを議論すべきなのに、開催ありきで、なし崩し的に観客の人数の話になってしまっていることを批判しました。

 そして、「東京都は今も小学校、中学校の子どもたち、品川区内だけで2万2,000人の子どもたちをオリンピックの会場に公共交通機関で学校行事として連れて行く計画をまだ捨ててはいない。オリンピックの成功、感動を演出するために、子どもたちを使ってしまう。これが本当に都民の思いを反映した都政なのでしょうか」と指摘しました 

 都政について「この1年余り、東京都では専決処分が乱発され、条例さえも専決でつくられた。巨額の予算も議会を通さずに決定をしてきてしまった。その額は1兆7,000億円にものぼる。これは品川区の一般会計予算10年分にあたる額。それだけのお金が議会を通さずに、どんどんと支出されていった。これでは都民の思い、地域の現実が都政に反映できなくても当たり前かもしれない」と指摘しました。そして、「都政にはたくさん困難な問題がある。コロナの問題、ワクチン接種、オリンピックの開催、財政問題、羽田空港への飛行機新ルート問題など、さまざまな問題がある。コロナ禍後の福祉、介護の立て直し。介護人材が流出してしまい、いっそう人手が足りない問題。そうした困難な問題を解決するためには、議論する議会がどうしても必要。出てくる議案を議論もしないでもろ手を挙げて賛成するような、ただニコニコ座っているだけの都議会では役に立つことはできない。知恵を寄せ合って、問題を解決する都議会を今こそ、つくっていかなければいけない」と力強く訴えました。

■辻󠄀元清美副代表
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 辻󠄀元副代表は、「東京と大阪でコロナ対策で共通していることは、両方とも医療崩壊を招いてしまったこと。東京でも、大阪でも病院に入れずご自宅で亡くなる人が出てしまった。なぜでしょうか」と問いかけました。共通しているのは、どちらも知事と同じ党の議員が議会の多数を占めているからだと話し、「そうなると、コロナ対策についても知事がやることに対して、そこはおかしいのではないかとか、なぜオリンピックに突き進むのか、医療はどうなっているのか、予算はどうなっているのかということを言わない。知事と同じ方向を向いている議員にばかりしてしまったら、チェック機能が働かない。それが東京と大阪の共通点だ。この2つの大都市はコロナ対策がうまく行っていない」と力説しました。

 コロナ対策について、「東京都に流れてくるお金は、国が決める。私たちは、補正予算をつけて商店街や飲食店、観光業、タクシーやバスなど今苦しい業界に対してきっちりと支援金を出そうと訴えた。ところが菅総理はケチで全然出さない。国会で議論したらびっくりしたが、『まだ補正予算は30兆円残ってますから』と言った。これは残して置いたらだめで、苦しい人のところに配って支援するためにつけた予算を菅政権はケチで、使っていない」と批判し、都議会にいくら自民党の議員を増やしてもコロナ対策の支援金を増やせと国に対して言えないだろうと指摘しました。

 立憲民主党の国会議員が国政でもコロナ対策について政府の足らざるところを追及し改善を求めていることを紹介し、「都議会には皆さんの命と暮らしがかかっている。私たち国会議員と連携して働ける議員をこの品川区からも送っていただきたい」とあべ候補への支持を訴えました。

■打越さく良参院議員
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 打越議員は1年半以上も続いているコロナ禍について「生活は思いもかけないことになっている。こんな時こそ、政治が支えてくれるはずではないか。ところが、そうなってはいない。オリンピック、本当にこのまま突き進んで大丈夫なんでしょうか。世論の声を全く気にしないかのように、進んできてしまった。都民がファーストにされているというよりは、都知事ばかりが目立つ都政だったのではないでしょうか」と問いかけました。

 都民が、命と暮らしを支える、子どもたちの学びと育ちを支える方に向いてほしいと望んでいるのに、今の都議会はその期待に応えていないと指摘し、「都知事にでも、誰にでも、是々非々できちんと意見をしていく。本当に五輪をやっても大丈夫なのかと。一斉休校で苦労して、非正規雇用の女性で子どもを支えるために仕事を辞めざるを得ず、ますます厳しくなって、ひとり親家庭の方、食事すらままならなかった方もいらっしゃる。そういうところを、あべ祐美子さんは品川区議として、しっかりと目を向けていた。あべさんを、今度は都議会へと押し上げていただきたい」と支持を訴えました。

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