平野博文代表代行・選挙対策委員長は2日、石川県を訪れ、金沢駅前で荒井淳志(あらい・あつし)第1区総支部長と街頭演説をおこないました。
荒井総支部長は金沢出身の27歳。「次の衆院選挙は今の政治を変える、とても重要な選挙だと思っている」と述べ、新型コロナウイルス感染症についても、今の対策を転換しなくてはいけないと訴えました。営業自粛で飲食店のみならず、酒を卸す酒屋さん、食材を卸す農家にもしわ寄せが行っているのに、政治家は国会も開かず、議論もせずに仕事を放棄しているのかと厳しい意見を伺ったと紹介し、「営業ができない、収入が下がって困っている、そういった皆さんの声をしっかりと受け止めて議論をするのが国会議員の役割ではないのでしょうか」と今の政治のあり方に疑問を呈しました。そして、立憲民主党が求めてきた検査の拡充、新型コロナ対応の病床確保などを進めれば、安心して生活できる元の状況を取り戻せると訴えました。
また、高齢者が医療や介護を受けられるか不安が広まっており、これは高齢の当事者だけの問題ではなく、その家族や周りの人にも影響があると指摘しました。介護や保育の現場で人件費が安く抑えられてきたことに問題があるとし、賃金を上げて人手を確保して、安心して介護、保育が使えるようにしたいと話しました。
荒井総支部長は、「どうせ投票に行っても何も変わらないだろうと諦めている方がたくさんいらっしゃるのではないか。私はその状況を変えたい。選択肢をきちんと示して、次の衆院選挙でこれからの4年間をどうするのかを決めていただけるような状況をしっかりと作っていきたい」と語り、「自己責任を強い、皆さんの生活や暮らしを不安定にする政治を続けるのですか。それとも、生活や暮らしを支える、何よりも国会できちんといろいろな意見を反映をしてルールに則って、みんなで支え合う新しい社会をつくるんですか」と問いかけました。そして、「私はこの金沢で、今の政治を何とかしたい。このままじゃだめだと思っている皆さんと一緒になって、政治を変えていきたい。皆さんの力があれば政治は変えられる」「必ず議席を確保して、新しい政治を作る。皆さんと一緒になって新しい社会を作る」と力強く決意を表明しました。
平野代表代行は、昨年9月15日に新しい立憲民主党を設立してから1年が経ち、150人を超える現職国会議員、全国に約1300人の地方議員を擁する党になったと報告し、「改めて立憲民主党に大きな力をお貸しをいただきたい」と訴えました。
荒井総支部長について「27歳という若さ。これからこの地域をまとめられる素晴らしい政治家になるだろう。この新しい風を、新しい政治を実現するために、皆さんの力で荒井君を国会にお送りいただきたい」と支持を訴えました。
新型コロナ対策について、「協力をお願いする以上、しっかりとした補償をしなければ、皆さんからしっかりした協力が得られない。われわれは自粛を要請するなら、補償がセットだとずっと国会で申し上げてきた」と述べました。国会で必要は法改正、補正予算を組むために野党が憲法に基づき国会召集を要求したにも関わらす、政府与党が国会を開こうとしなかったことを取り上げ、「そんな政治とは皆さん、おさらばしようではありませんか」と批判しました。
アベノミクスは儲かる人だけ儲かり、ほかの人には分け前が回ってこなかったとし、「そんな政治は通用しない。経済の仕組みを変えなければならない。日本の経済は、やはり分厚い中間層の方々が安心して暮らし、安心して働ける社会の仕組みに変えていかなければいけない。強い者だけが富む社会ではだめだ。行き過ぎた新自由主義を今こそ止めていかなければならない」「一生懸命働いてもこの20年、可処分所得が増えていない。給与が上がっていない。その中で消費しろと言ったって、将来の不安だけが増えるばかりだ。改めて分厚い中間層、この幅を元に戻そうではありませんか。そういう経済政策をこの衆院選挙にしっかりと、皆さんに訴えていきたい」と語りました。
さらに、多様な価値観を持つ人が増えている中、「皆さんがしっかりとお互いに認め合う社会を実現をしようではありませんか」「拡大している格差を是正するためにも、われわれはしっかりと今の政治を変える。社会を変える。皆さんの1票を通して、社会改革を起こそうではありませんか。政治を変えようではありませんか」と呼びかけ、演説を締めくくりました。
街頭演説に先立ち、平野代表代行、荒井総支部長らは、地域で夜間中学やこども食堂の運営に携わっている方たちと意見交換をおこないました。