枝野幸男代表は3日愛知県入りし、日進市内でこの日2カ所目となる街頭演説会に愛知7区の森本和義総支部長らとともに参加。聴衆らを前に「政治の主役は主権者であるあなたです。政治を変えるにはあなたの力が必要です」と結集を呼びかけました。

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 「一人はみんなのために、みんなは一人のために」の理念のもと、生活者、働く人の目線に立って助け合い、共生社会の実現を目指して日々奮闘している、ラガーマンの森本総支部長。「日本の社会も同じ思いであってほしい。弱い立場の人に目を配って支え合って生きていこう。そのために今の政治をみんなで変えていかなければいけない」と述べました。今の一強政治のゆがみを正すためには、与野党の勢力が拮抗した緊張感が必要だとも指摘、野党に力を貸してほしいと訴えました。

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 枝野代表は4日に臨時国会が召集されることに、6月の半ばに通常国会閉会して以後、政府与党は課題が山積するなか、野党の憲法53条に基づく国会開会要求にも応じずに3カ月以上が経ってしまったこと、国会が召集されてもいわゆるNHKなどでも報じられる「実質審議」である予算委員会の開会を与党側が応じていいないことを問題視。「一問一答でやりとりをしないと議論は深まらない。『生まれ変わった自民党』などとおっしゃっているそうだが、それならば国会を開いてきちんと国民の前で議論しましょうよ。たしかにわれわれ現職の国会議員の任期は10月21日までだが、それまれに予算委員会で議論する時間はある。予備費2兆5千億円あまりが残っている。選挙による空白のあいだにもこうした予備費を使ってやらなければいけないことがあるのではないか」「議論をしようと呼びかけているが、どうやら数の力で応じてもらえそうもない。だったら政治そのものを変えることで、今の社会、暮らしを守っていかなければいけないと決意している」などと語りました。

 その上で、今一番やらなければいけないこととして新型コロナウイルス感染症対策に言及し、具体的に(1)水際対策の徹底(2)PCR検査の拡充(3)影響を受けた事業者らに対する自粛要請に見合った補償をセットとした支援――を列挙。立憲民主党は1年半前からこうした対策について国会に法案を提出していると述べ、「1カ月間、身内の表紙をどうするかにうつつをぬかし、選挙だからと聞こえのいいことを言っても信用できるのか」と問いかけました。

 森本総支部長に対しては、「だんだんラガーシャツの似合わない年になってきたが、それでも元気に走り回っている。この間野党は、残念ながら国民の皆さんの期待に十分応えられない状況が続き、森本さんは、そのさまざまな政界の逆流に翻弄されて苦労してきたが、しっかりと筋を通して頑張ってきた」と評価。「この4年間、遠心力が働いていた野党に求心力が働いている。これまでの教訓、反省を生かしてしっかりとまとまるところはまとまって力を合わせて政治を変えないと国民生活は待っていられない。そういう危機感のもとに戦っている。ぜひ私たちと一緒に政治を変えようではないか」と訴ました。最後は「私たちの力には限りがある。政治の主役は政治家ではない。政治の主役は主権者であるあなたです。だから政治の力を変えるにはあなたの力が必要です。皆さんの力を私たちと結集していただき、政治を変えよう」と呼びかけ、演説を締めくくりました。

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