枝野幸男代表は9日、遊説先の神奈川県の橋本駅前で記者団の取材に応じました。主な質疑の要旨は次の通りです。

Q)れいわ新選組の山本太郎代表が衆院東京8区からの出馬を表明したことについて

 率直に言って困惑をしております。吉田晴美さんは前回の選挙の前からもう6年ぐらい、本当に地域で根を張って頑張ってきておりますし、それを幅広い市民の皆さんが応援を積み重ねてきていただいております。何とか、吉田さんに国会で仕事をさせたいと強く感じております。一方で山本さんがこういう対応でありますと、このまま突っ込めば、自民党を喜ばせるだけ、漁夫の利を得させるだけであるのも否定できない事実だと思っております。吉田さんに仕事をさせる。自民党に漁夫の利を得させなということに向けて、短い時間でありますが、何とか良い智恵が出せないかということを今模索している段階です。山本さんと話すことになるのかどうかを含めて、幹事長のところで吉田本人の意向等も含めて対応し始めています。

Q)総理の所信表明を受けて、代表質問でどのようなことをただしていくのか

 (所信では)具体的な話が全くと言っていいほどなかった。その中で経済政策ではアベノミクス、そしてコロナ対策といえば、安倍・菅政権での約2年間。これをどう評価し、どこを変えてどこを継続するのか。このことを明らかにしていただかないといけないと思ってます。同僚議員と分担して、やはりこの間、問われてきた「隠す。ごまかす。改ざんする。説明しない政治」ついて一言も触れていなかったので、この点についても問いただしていかなければならない。

Q)予算委員会が開かれる日程感ではないが、今後どのように予算委員会開会を求めていくのか

 いやそんなことありません。14日に解散するとしても、解散のための本会議は5分あればできるはずですから。午前8時からやれば4時間。午後も5時までやれば4時間。衆参で4時間ずつ予算委員会十分にできます。

Q)次期衆院選における神奈川での戦い方について

 江田先生、阿部知子さんら非常にキャリア、実績のある上ベテランから、今日の長友さんをはじめとして、新人あるいは若手の勢い良い仲間がいますので、相乗効果をもたらしてくれれば、良い結果を出せるのではないかと期待しています。

Q)東京8区の吉田候補予定者を変えるのか

 先ほど申しました通り、この間の吉田さんの努力は身内がありますが、十分認識しておりますから、私も事実上の選挙戦が始まって最初に応援に入りました。多くの市民の皆さんが支えていただいていることも感謝申し上げたいし、よく存じ上げています。
 何とか吉田さんに国会で仕事をさせたい。一方で自民党に漁夫の利をさせてはいけない。この2つを両立させるのはなかなか難しい課題だと思っていますので、非常に困惑をしていますが、何とか知恵を出したいと思います。

Q)野党連携について

 全国で50から100ぐらいの接戦となる選挙区は、できれば一本化したい。こういうことをずっと申し上げてきました。数的にはそれを大幅に超える選挙区が一騎打ちの構図になっていると思っています。ただ、一本化、一騎打ちになれば、勝ちうるところで、まだそれができてないところが残っていますので、そこを1つでも多く一騎打ちにできればと思います。

Q)共産党との候補者の一本化の協議について

 事実上、水面下でいろいろなことが進んでいると思っておりますし、こうなりますと発表する性質のものではないと思います。私は(協議が)遅れていると思っていません。

Q)本日の街頭演説の反応について

 事実上、(衆院)解散しているようなタイミングですが、解散をしていないことなども考えると、非常に多くの皆さんが集まったり、足を止めていただいておりますし、また演説に対する反応は、声を出せないコロナの状況がある中にも関わらず、大変良い反応をしていただいている。従ってこの運動をどれぐらい量的に展開できるのかがますます重要になってくると思います。

Q)神奈川県内で共産党と競合している5選挙区は野党連携で一騎打ちにしていくべきか

 50から100できればいい。競合している選挙区の中にも一本化すればという選挙区があるのは間違いありません。まさに相手のあること。今詰めの協議していますので、どこがどうであるかということを外に申し上げることはできません。