立憲民主党は第49回衆院総選挙が公示された19日、東京都港区で #立憲大作戦2021 in 新橋 を開催し、枝野幸男代表、海江田万里候補(かいえだ・ばんり、前衆院議員・東京1区)、松尾あきひろ候補(前衆院議員・東京第2区)らがスピーチをおこないました。

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■松尾あきひろ候補(東京2区)

 松尾候補は、「われわれはこの衆院選挙が来る日を待ち望んでいました。いよいよ政権交代です。政権交代を今日から始めるのです。その大きな1歩を皆さんととも大きく踏み出しましょう」と呼びかけると、賛同の声が上がりました。

 「この衆院選挙、これまでのような自民党の政治、――今だけ、カネだけ、自分だけと言われている、こんな政治をこれからも続けていくのか。それとも 支え合える、助け合える、自分の力ではどうにもならない、そんな環境にある人に手を差し伸べることができる社会を作っていくのか、大きな選択を迫られる選挙」だと述べました。

 「衆院議員としてコロナ禍に苦しむ人々の声を毎日のように聞いてきた。でも、その声は政治に届いていない。これを変えていきましょう。今の一部の人が儲かればいいという政治ではなくて、あなたの所得をふやす経済政策に変える。声を上げることができない子どもにしわ寄せがくる、こんな政治ではなくて、全ての子どもが、生まれた環境によらずに可能性を伸ばせる政治に変える。カジノや原発で経済成長を目指すのではなく、再生可能エネルギー、持続可能な社会、脱炭素で成長を目指す──、こんな当たり前のことを、当たり前におこなう政治に変えていくのです」「政治を変えれば、社会を変えていくことができる。未来を変えていくことができるのです。あなたの一票で政治の風景を変えていきましょう。未来を変えていきましょう」と熱く語り、支持を訴えました。

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■海江田万里候補(東京1区)

 海江田候補は 今回の衆院選はほぼ任期4年満了でおこなわれるものであり、有権者の方に「この4年間が一体なんだったのか、お一人おひとりの生活、暮らしにとって何だったのか。自分の周りの人、周りだけではなく自分の想像力で知り得る人、そういう人々の4年間の暮らしは何だったのかを、今度の選挙でどの党に入れるか、どの候補者に入れるのかの基準にしていただくのが一番いいのではないか」と話しました。

 また、その4年のうち3年は安倍総理、1年は菅総理 岸田さんはたったの10日だったとし、「安倍、菅、岸田と続いた政治をどう評価するかを考えていただきたい。とりわけコロナとの戦いに明け暮れた1年8カ月が皆さんにとってどういう毎日であったか」と問いかけ、「私は、失望、怒り、そしてこのままではいけないという1年8カ月だった。その失望、怒りをこの選挙戦、思う存分ぶつけていきたい」と力を込めました。特に、岸田総理が、森友学園問題で自死に追い込まれた赤木氏の夫人が第3者による再調査を求めたのに対し、「総理は第3者による調査をやるとは言わなかった。これが岸田総理の限界。安倍、菅と続いた自民党の腐敗した、血も涙もない政治の流れをくむ総理だということを肝に銘じなければいけない」と怒りを露わにし、選挙戦に全力を上げると表明ました。

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■枝野幸男代表

 枝野代表は、「残念ながらこの間、自民党ともう1つ、これに対抗し得る政治勢力は、なかなか求心力がなく、皆さんになかなか期待をもっていただくことができなかった」と振り返った上で、「でもこの4年間、さまざまな人たちが、さまざまな壁を乗り越えて、このままではいけない、この政治を続けてはいけない、自民党に変わり得るもう1つの選択肢が必要だということで、努力を重ねてくれた。私たちは久しぶりに現有110人という勢力で解散を迎えた。総定数の過半数は233人。それを超える240人の候補者を擁して、政権の選択肢として皆さんに選択をしていただく構えを作ることができた」と報告しました。

 政府のコロナ対策について「このままでいいのでしょうか。先進国のはずの日本で、東京で医療を受けられないまま放置をされ、命を落とした人がいる。ろくな支援を受けられずに、ご商売を畳んだ人がたくさんいます。仕事を失って、明日の食べ物にも住むところにも困っている人がたくさん出た」と訴え、立憲民主党が、当初からさまざまな提案をし、法案を国会に提出してきたのに、政府与党が取り合わず、審議拒否をしてきたことを批判しました。

 アベノミクスは一部の人、超大企業にのみ富をもたらしたと主張し、「私たちは、一部に偏ってしまった豊かさを分かち合う、支え合う。そしてこのコロナのように、いざというざという時でも最低限の暮らしと医療や介護などのサービスが受けられる、支え合う社会をつくっていきましょうよ。そうすれば、今の日本ならまだ、お一人おひとりが豊かさを実感しながら生きていく社会を取り戻すことが、ギリギリ間に合うと思っている」「私たちは、こうしたこれからの日本を、支え合う社会をつくるために、そしてそれを担えるまっとうな政治を作るために、この間準備をしっかりと積み重ねてきた。ぜひ、あなたの明日の、来年の、3年後の暮らしの安心のために、豊かさを実感できる社会のために、政治を変えよう。変えようではありませんか、皆さん」「政治を変える力を持っているのは有権者の皆さん、あなたです。諦めてしまったら何も変わりません。今ならば、日本の社会と経済を立て直すことができるギリギリのところにいる」と力を込め、支持を訴えました。

 演説会の司会は塩村あやか参院議員が務めました。