田名部匡代常任幹事会議長は20日、ハイヤー・タクシー・観光バス・自動車教習所で働く労働者で組織されている全国自動車交通労働組合連合会(全自交労連)が盛岡市で前日から開催していた第79回定期大会に立憲民主党を代表して出席し、来賓としてあいさつしました。

 冒頭、田名部常幹議長は、枝野幸男代表やタクシー政策議員連盟の辻元清美会長をはじめ多くの党所属議員が、全自交労連の方々に政策立案などについて多大なご協力いただいていることに謝辞を述べました。

 続いて、先日発足した岸田内閣について触れ、「私は総理が変われば政治が少しは変わるのではないかと毎回期待している人の一人。岸田総理は総理になったとたん、金融所得課税強化も『一億円の壁の打破』も早々に引っ込めた。聞く力のある総理と言われているけれど、一体誰の声を聞いて政治をやろうとしているのか。コロナ禍において、この国には一駅も二駅も歩いてお弁当をもらいに行く人がいる。国民皆保険のこの国で、入院もできずに命を落とす人がいる。この事実をわれわれは重く受け止めなければならない。コロナで苦しむ人たちのためにも一刻も早く補正予算を組むべく、われわれ立憲民主党は国会の開催を求めてきたが、それすら実現していない」と政府の姿勢を厳しく批判しました。

 そして「行き過ぎた競争社会、効率性を重視し小さな行政によって社会が疲弊してきた。本当に苦しんでいる人たちの声は今の政権には届いていない。今の政治を変えなければならない。自民党では変わらない。全自交労連に集う皆さまにおかれては、コロナ禍において組合員の暮らしを守るため、また市民の自由な移動の確保、医療従事者の移動手段の確保していただいた。国民の命を守ってくれたことに深く感謝する。一緒になって政治を変えよう。力を貸してほしい」と出席者に呼びかけました。

 今年6月に旧全国自動車交通労働組合連合会(全自交労連)と関東旅客自動車交通労働組合連合会(KPU)の統合のために開催された「全自交労連第78回臨時大会」後、初めての大会となり、今大会を持って伊藤実委員長が退任され、溝上泰央新委員長が就任しました。

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