泉健太政務調査会長は23日、衆院総選挙の応援で長野県入りし、神津たけし(こうづ・たけし)候補、長野県連副代表の羽田次郎参院議員、寺島義幸元衆院議員らともに演説をおこないました。演説会には「市民と野党の統一候補」である神津たけしさんを応援する、共産党、社会民主党、地協、市民連合の皆さんから応援のあいさつがありました。

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■羽田次郎参院議員

 今年4月の参院補選で当選した羽田議員は、「長野3区は父親の羽田孜元総理、寺島義幸元衆院議員、井出庸生前議員と引き継がれ「1994年に小選挙区制度が施行されて以来、一度も自民党の候補が勝ったことがなかった」と振り返った上で、前職が自民党に移ったことについて「皆さんの期待を裏切るようなことになってしまった。大変残念に思っている」と述べました。「もしも政権が汚職を起こしたり、国民の声を聞かなくなったら、それに代わる勢力に投票する。そうした政治勢力をつくっていこうと25年間いた自民党を飛び出したがの父羽田孜であり、その志を長野3区で立つ人は必ず受け継いでくださった」と語り、神津候補にその意思を継いでほしいと期待を込めました。
 「コロナで命を失われた方は大勢いらっしゃるが、いくら自民党の表紙を変えても、失われた命は戻って来ない。差別や貧困、そして格差の問題にアフリカで17年間、真正面から取り組んできた神津たけしこそ、皆さんの代表として、最適任者だと私たち立憲民主党は太鼓判を押させていただく」と支持を訴えました。

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■泉健太政務調査会長

 泉政調会長は、「私が25才で、京都で初めて選挙に立候補した時に応援にしてくださったのは羽田孜先生だった」と振り返り、「神津たけしさんを勝たせて、しっかりとご恩返しをしたい」と語りました。
 岸田総理が国民の声を書きとっているというノートについて「耳の痛いことは全然書いていないノート」だと指摘し、「有権者の皆さんの声をちゃんと聞いていたのなら、なぜ赤木ファイルのことを何も言わないのか。日米地位協の話も書いていないのか。今年になってから第3波、4波、5波と去年よりコロナの感染が大きくなっているのに、持続化給付金を再開してほしいと言う声はあのノートに書いていないのでしょうか。おかしいじゃないですか」「都合の良い、自分が演説で使える話だけの、単なるネタ帳でしかない」と語気を強めました。
 泉政調会長は、自民党の政調会長だった岸田氏にさんに持続化給付金の再支給、医療従事者等への医療金の再支給等を何度も要請したが、「何1つ答えてくれなかった」と振り返った上で、「1年間放ったからしにしておいたのに、自民党の総裁選で岸田さんの公約に持続化給付金の再開と書いてあった」と憤慨しました。
 テレビ番組で自民党の高市政調会長に分配政策の具体策を聞くと、給料を上げた企業の法人税を一部免除するとの回答があったと紹介し、「それはどれくらいの方に届くのか。年金生活の皆さん、主婦の方にも届かない。自営業者にも届かない。飲食店の方にも届かない。私はその話を聞いて、自民党さんはその程度の分配を言っているのだなと思った」「上から水をこぼして、下に辿りついたらいいねというもの。その程度の分配でしかない、彼らの言っていることは。結局上から目線だ」と批判しました。
 それに対し、「立憲民主党は、所得税の減税をして多くの方に届く。所得税を払うまでの収入がない方には12万円の給付。このセットだけでも、必ず地域で暮らす皆さまに恩恵が届く。加えて、野党がみんなで力を合わせて言っているのは消費税の減税。所得税や消費税(の減税)で皆さまの手元、懐に還流をしていくことで、実はわれわれからの、経済の再生ができるのではないでしょうか。一部の富裕層だけで日本の景気は良くならない。大手企業さんだけでもならない」「私たちが一緒になってこの国の経済を作っていく、支えていく。消費を喚起していく。われわれは、こういう経済政策を自信を持って皆さまにお届けしていただいている」と力を込めました。
 そして「われわれが力を合わせて、古い政治、ずるい政治、汚い政治を変える。そして、あなたのための政治をおこなう。一緒になってコロナか再生していく」「選挙は中盤以降が最も大切。絶対に気を抜かずに、絶対に向こうに負けない。その覚悟で頑張ってまいりましょう」と訴え、演説を終えました。

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■神津たけし候補

 神津候補は、17年間ほどアフリカの子どもたちのために仕事をしていたが、コロナ禍で昨年帰国し、日本の子どもたち7人に1人が貧困状況にあることを知ったと話しました。「子どもたちの生活が苦しくなってしまうと、夢や希望を抱かなくなり、未来が奪われていく。子どもたちが抱く未来と希望が日本の未来を作っていくのであり、子どもたちの未来が日本の未来。子どもたちの未来を守らなければ日本に未来はない。子どもたちの未来を守るため、日本の未来を守るため政治を志す決意をした」と語りました。
 子どもたちの貧困の原因として、所得、教育、医療、福祉、男女、都会と地方の格差を挙げ、「私は、一部の強い者のみが豊かになっていき、格差がどんどん広がっていく状況をつくるのではなく、私たち一般庶民が暮らしの豊かさを実感できる、暮らしの底上げを図り、格差を解消し、持続可能な支え合う社会を作っていきたい。さまざまな格差の中で子どもたちの貧困と密接に関係し、他の格差と深い関係にある所得の格差、男女の格差、そして都会と地方の格差についてまずは重点的に取り組んでいく」と主張しました。
 被雇用者の約4割、女性労働者の約5割を占める非正規雇用の平均月収は約15万円であることを取り上げ「1人であれば何とか暮らしていけるかもしれないが、結婚や子どもをつくろうということに踏み出すのが難しくってしまう金額ではないだろうか」と語りました。そして、若者や非正規雇用の方々が人生の見通しを持てるよう、非正規雇用から正規雇用への転換、最低賃金の引き上げに取り組むと表明しました。
 「いま政治は大きな転換期に来ている。このまま自民党が進めている、格差をどんどん広げる、そういう社会を進めていくのか。それとも人々が寄り添い、持続可能な支え合う社会を実現するのか。この31日に選択するときが来る。私は、持続可能な、支え合う社会を実現していきたい。ただ、これを実現するためには、この地域で羽田孜先生、寺島義幸先生が志してきた、政権交代可能な政治の必要がある」「声を上げ続けなければ、私たち一般庶民や地方が取り残された政治が続いてしまう。子どもたちの未来のため、日本の未来のため、政治を変えていきましょう。新しい時代を作り、子どもたちが夢や希望を抱ける日本を残していきましょう」と支持を訴えました。

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■寺島義幸元衆院議員

 選対の事務長を務める寺島元議員は「神津候補ならば皆さま方お一人おひとりの心の痛みに寄り添い、この地域に根を張り、しっかりとこの地域の代表として、国政で働いてくれると確信している」「私たちが求めている政治家は、東京一極集中を廃し、地方を活性化させるため、地域から、地方からしっかり上げられる政治家だ。それには神津候補がもっとも優れていると確信している」と支持を訴えました。

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