枝野幸男代表は24日、衆院選の応援で兵庫県に入り、神戸市の大丸神戸前で開かれた街頭演説会「 #立憲大作戦 in 神戸 」に参加。兵庫県内の選挙区から立候補している3人の候補者――兵庫1区のいさか信彦候補、兵庫2区のふなかわ治郎候補、兵庫4区の今泉まお候補――らとともに、集まった有権者たちに支持を訴えました。演説会の司会は、伊藤めぐみ神戸市会議員(北区)が務めました。また演説会の終わりに、今、神戸市長選を戦っている久元きぞう候補(前市長)が飛び入り参加する一幕もありました。

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 演説会終了後の記者団とのぶら下がり会見で、枝野代表は「スタートから良い反応だと思っていましたが、日に日に、時々刻々、反応が良くなっているのを強く感じています」と街頭での訴えの手応えについて語りました。また今後、有権者に訴えていきたい内容について尋ねられると「訴えていくことの基本は変わりません」と述べた上で(1)後手に回ったコロナ対策を抜本的に変えること(2)一部の人だけを豊かにする一方で、経済を成長させなかった経済政策を『分かち合い、安心を高める』経済政策に変えていくこと(3)「隠す、ごまかす、改ざんする」という政治を「まっとうな政治」に変える――の3点を挙げ、「引き続き、力強く訴えていきます」と述べました。

■今泉まお候補(兵庫4区)

「今、役に立つものだけではなく、大切なものに、予算の優先順位をつけていく」

 2017年に立憲民主党が立ち上がった時、私、東京の秋葉原でビールケースの上に立つ枝野代表を囲む群衆の1人でした。それから2年。立憲民主党の候補に公募いたしまして、そして今、この場に立って皆さんとともに戦っています。

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 2015年に子どもが生まれました。その時にこの国で本当に子どもをのびのびと育てていけるのだろうかと感じました。出産費用も高い。保育園1つとっても、他の人との競争を煽られる。そして年を重ねてきた時に私、非正規雇用が長かったんですね。だから財政的にも豊かでないし、将来、奨学金という名の1千万円のローンを子どもに背負わせなければいけないのでないか、と思いました。

 実際、政治活動をする中で多くの大学生から、そういった声を聴いています。その子たち、自分自身大きなローンを背負って社会に出るという状況にもかかわらず、同時に親の生活の心配までしているんです。学校でのびのびと学ぶべき時期に、親の生活の心配をしている。なんて悲しいのだろうと思いました。

 子どもの子どもの未来。なんとかみんな今、一人ひとり生きている。でも10年先、30年先と生きていく子どもの未来を考えたら、今できることがあるんじゃないかと思いました。

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 コロナワクチンだって、30年間の研究の積み重ねがあったからこそ、あんな短期間で開発できたんです。今、役に立つものだけではなくて、未来を見据えた、未来に誰かが切り開いていく教育、研究、科学技術分野に予算の優先順位をつけていく。これこそが政治ができることじゃないでしょうか。研究だけじゃない、全ての分野。今役に立つものばかり、稼げるものばかりに予算がつけられている

 私は一人ひとりの暮らしを底上げする、そうして一人ひとりが力発揮できる、平等な機会は当たり前にする、そういう政治にする必要があると思いますが、皆さんいかがでしょうか。

■ふなかわ治郎候補(兵庫2区)

初代水戸黄門から受け継いだ「令和の世直し」

 「人生、楽ありゃ、苦もあるさ」。初代水戸黄門を演じた俳優、東野英治郎が私、ふなかわ治郎の大叔父なんです。私のこの治郎という名前は、東野英治郎がつけた名なんです。「ワシはな、ドラマの世界で世直ししとったんや。でもお前は本物の社会でちゃんと世直しせえよ」、これ大叔父の最後の言葉もそうやったんです。今、ようやくその遺言に応える時が来ました。「令和の世直し」。ふなかわ治郎が、しっかりと引き継いで参ります。

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 これまで政治とは全く関係のないビジネス界で過ごして参りました。ビジネス界では大きく3つ、社会改革をして参りました。1つ目はインターネット。阪神淡路大震災で、ここに集っていらっしゃる多くの方々が被災されたと思うんです。あの時、大切な方々となかなか連絡がつかなかった。現地に行ってみないとわからない、安否もわからない。そんな状況がありました。この経験から、災害に強い通信網が必要だ。だからインターネット。今では誰でも使えるようになった、これを一生懸命広げて参りました。でも当初は「そんなんいらん。誰も使わんで」と懐疑的な声が多かった。反対ばかりでした。でも日本で最初のインターネットの検索サービス――今グーグルとかヤフーみたいなものを使って検索される方がいらっしゃると思います――あのシステムを日本で初めて作りました。それから事業を起こして、そしてインターネットをぐっと拡大してきた。

 2つ目はトライやる・ウィーク。就学中の方もいらっしゃるかもしれません。ふなかわ治郎がこのトライやる・ウィークの仕組みを作り、そして15年かけて全国に広げています。改革の3つ目は町興しです。なかなか町興しって成功しにくいんですよね。 一過性に終わったりする。大都市圏から若者に移住してもらって、その場所に行って定住してもらう。そして事業を継承してもらったり、就農してもらったりして、町興しの継続的な成功例もできたんです。民間で3つの大きな改革をやって参りましたが、政治の世界だけは全然変わってない。どちらかというと私たちの足を引っ張ってきた。

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 この20年間を見ても、皆さんが使えるお金が日本だけが減った。他の先進国は2倍近くに増えている。この差はどこで生まれたのか。政治じゃないですか。皆さん頑張ってないから全然ダメなんですか。ちゃいますよね。一生懸命、給料を上げようとして頑張ってきても、税金も上がるから、使えるお金は減ってきた。こんな社会は、もうここで変えてしまわな、あかん。これからは私達全員にちゃんと支えや支援が回る。そんな社会、当たり前の政治に、私たちが変えていかなければいけません。

■いさか信彦候補(兵庫1区)

「野党から日本の政治を変える。野党から建設的な政治を作っていく」

 衆院候補のいさか信彦です。この4年間の落選浪人中何が悔しかったか。コロナで、色々とお役に立ちたいことがあった。「こうすればいいのに」「この法律を変えなあかんのに」。それが国会壇上でできなかった。私、いさか信彦、どうか再びあの国政壇上に皆さまに送り込んで頂いて、どうかもう一度仕事をさせて下さい。

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 今の政治、本当にひどい。国会ではウソ、偽り、隠し事が当たり前になってしまった。はては不祥事、汚職。大臣の逮捕。普通ここまで来れば、「もう政府与党あかん。今度は野党」、こうなるのが普通なのに、なぜそうならなかったのか。私、いさか信彦、今、野党の側に身をずっと置いてますから、はっきりと申し上げます。野党の力が足りなかった。これが今の政府のこのような暴走を許してきた。私も野党側として責任を感じております。

 だから私、いさか信彦、今回の選挙を経て、まずは野党から日本の政治を変える。野党から建設的な政治を作っていく。野党側から、もっと議論のできる国会を取り戻していく。私、いさかに是非、皆さまの「政治をあきらめない」、その一票を託してください。

 私、衆議院候補のいさか信彦。今、自民党候補といさか信彦の大接戦と言われております。皆さまの一票で選挙の結果が変わります。いつもだったら「行っても行かんでも一緒」。そう諦めておられる皆さんも、今回は皆様の1票で選挙の結果が変わるんです。どうか皆さん、「今の政治、やっぱりおかしい」とそう思われる全ての皆さんは今回、私、いさか信彦に党派を超えて一票を集めて下さい。

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 今の政治、今の暮らし、ちょっと苦しい。そんな皆さまの暮らしを変える1票は、今回は、私いさか信彦にお寄せください。皆さまのしがらみのない一票をいただいて、再びあの国政壇上に戻して頂いた暁には、必ずや誰にも負けない仕事の量で皆さまのお役に立っていくことを誓い申し上げます。

 とことん政策提案型で自ら法律を作り、たとえ野党であったとしても、その法律をねじ込んで通していく。私、いさか信彦のスタイルで是非もう一度、国会で仕事をさせて下さい。

■枝野幸男代表

「命と暮らしを守れるか決めるのが、この総選挙」

 与党は、憲法の規定に反してまで国会での論戦から逃げてきました。そして6カ月。審議拒否をしてきたのは自民党と公明党です。私たちは具体的な法案まで出して提案をしてきている。野党は批判ばかりとか対案もなしとか、冗談じゃない。対案も出さないで放置してきたのは、自民党だということをぜひ知って下さい。その反省もなしに表紙だけ変えて、本当にリバウンドを止められるのか。命と暮らしを守れるのか。有権者の皆さんが決めることができる、それがこの総選挙だということを深く刻んでこの選挙に臨んで頂ければ、と思います。

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