野田佳彦最高顧問は24日、神奈川県9区から立候補している笠浩史(りゅう・ひろふみ)候補の応援で新百合ヶ丘駅前で街頭演説を行ないました。演説会には、川崎市議会から雨笠裕治、木庭理香子、鈴木朋子、露木明美の各市議も応援に駆けつけました。
■野田佳彦最高顧問
笠候補について野田顧問は、「野田内閣当時、高校授業料無償化や小学校での35人学級など、さまざまな教育改革を行なったが、その中心メンバーが当時文部科学副大臣だった笠候補であり、現在も立憲民主党の教育、科学技術政策の第一人者だ」と紹介しました。
野田顧問は、自身が初当選した1993年の総選挙がリクルート事件の余波で「政治改革」を最大のテーマにして戦ったと振り返りました。それ以来、腐敗防止の観点からさまざまな制度改正がおこなわれてきたが、近年では安倍、菅政権と続く中で「日本の政治改革は大きく後退した」と憂慮を示しました。IR業者、建設業者、鶏卵業者などから怪しいお金を受け取る政治屋が増え、「腐った臭いがプンプンする」と自民党の政治腐敗を断じました。
「これを変えるのが岸田さんの役割だったのではないか」と指摘した野田顧問は、岸田総理が6年前に大臣室で民間業者からお金を受け取った甘利明氏を幹事長に据えたことから「岸田さんの下で政治を正すことなんて絶対できない」と強調しました。「選挙の顔を変える疑似政権交代でははなくて、澱んだ空気を入れ替える、換気をする。溜まった澱(おり)を洗い落としていく。ドブさらいをしていく。真の政権交代が今必要だ。そのためにも笠候補への支援をお願いする」と熱心に聞き入る聴衆に訴えました。
■笠浩史候補
笠候補は、これまで9年続いた自民党一強政治について「一部の人たちだけが権力をもって、一部の人たちが、国民の皆さんに説明をすることなく物事を決めていく。都合のいいことだけを一方的に発信して、都合の悪いことはひた隠す」とその本質を突き、「皆さん、こういう政治はもう終わりにしましょう」と呼びかけました。
それに変えて「国民の皆さんに正直で、嘘のない政治をおこなっていく。そしてしっかりと皆さまにも私たちの危機感も正面から説明しながら、それを皆さまにも理解してもらいながら、一緒になって、この厳しい時代を乗り越えていこうというリーダーシップを私たち政治が発揮しなければならない」と目指す政治の方向性を示しました。
今回の選挙に向けては、「私を育ててくれた神奈川9区で勝利することこそが、与野党が伯仲していく。もっともっと私たちが強くなって、本当の意味でしっかりと(政府与党に)プレッシャーもかける。あるいは私たちが政権を担う。そういう選挙にしていくことができるよう全力で戦っていく」と決意を表明し、「力を貸してください」と支援を訴えました。