枝野幸男代表は25日、衆院選の応援に高知県に入り1区の武内のりお(たけうち・のりお)候補と2区の広田一(ひろた・はじめ)候補と高知市の高知中央公園北口で合同街頭演説をおこないました。

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■武内のりお候補(高知1区)

 武内のりお候補は市会議員を経て、参院議員を1期務めてから衆院に転じ、党国対委員長代理を務めました。集まった聴衆に「まっとうな政治に変えていきたい。今のままの政治でいいですか」と問いかけました。
 武内候補は安倍・菅政権に生じた森友、加計、桜を見る会などの不祥事について、「岸田政権は国民への説明責任を果たしていない」と断じました。特に河井夫妻選挙違反事件をめぐり100人を超す広島の地方議員に対する選挙買収について、「広島県連代表である岸田総理は調査をするべきなのに、ブレにブレまくっている」と痛烈に批判しました。また、岸田政権は「3A(安倍元総理、麻生副総裁、甘利幹事長)に牛耳られている。権力の暴走が続くのではないか」と危機感を示しました。

 武内候補は「高知の経済を支えてきたのは、農業や漁業、林業といった1次産業です。1次産業に予算を入れて、地域の雇用や暮らしを守っていく。今の自民党にはできない。子ども手当などの社会保障制度を拡充し、持続可能な地域を目指していく」と力強く訴えました。

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■広田一候補(高知2区)

 参院議員を2期、防衛大臣政務官を歴任した前衆院議員の広田一候補は、「争点の一つはコロナ対策です。感染第5波では自宅療養を余儀なくされた方が大変増えました。高知県でもピーク時は650人以上。全国では13万人。そのうち、まともな治療を受けることができずに250人以上もの方が亡くなりました。自然災害なら大災害ではないでしょうか」と安倍・菅政権のコロナ対策を批判しました。また、「アベノマスクに460億円もの予算を使う。これだけお金を使うのなら、なぜ国産のワクチン、治療薬の開発や、医療供給体制の充実などに使わないんでしょうか。だからこそ私たちは変えたい。政治を変えるのは予算の使い方を変えることです。まっとうな政治に変えましょう」と呼びかけました。

 広田候補は「国民の命を守ることが政治の最大の使命だ」と述べ、北朝鮮のミサイル発射や中国とロシアの海軍の艦艇が航行した際、「岸田総理も松野官房長官も遊説で不在だった」と現政権の危機意識の欠如を指摘しました。また、党の安全保障・外交調査会の幹事長として、「野党共闘で憲法違反の集団的自衛権の行使を容認する安保関連法の憲法違反部分を廃止をする。自衛隊員の皆さんを憲法違反の法律に基づいて命を落とさせるわけにはいかない」と訴えました。

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■枝野幸男代表

 枝野代表は、「武内さんと広田さんには4年間国会対策を支えていただいた。政府与党に『国会を開け。法案を審議しろ』と求めてきたが、審議拒否を続けて、法案を棚上げしていたのは自民党政権だということをみなさんに知っていただきたい。一緒に政治を変えようではありませんか」と集まった聴衆に呼びかけました。

 枝野代表は武内候補が高知市役所で水道事業に携わってきたと紹介し、「政府は水道事業まで売ろうとしている。武内さんは、命にかかわる水道まで、競争や規制緩和の対象とする政府と戦ってきた」と支援を呼びかけました。

 広田候補については、「安全保障政策ではわが国きっての政策通」と紹介しました。安保法制について、憲法の解釈を勝手に変えることは許されないと主張し、「現実的な安全保障政策の中心を担ってもらわなければならない」と強く訴えました。

 今回の衆院選について、「大変厳しい。この戦いは後手に回った政府のコロナ対策でいいのか、9年間続いた『強い者だけを強くした』こんな政権を続けるのか否か、有権者のみなさんに決めていただく選挙です。暮らしによりそって、支えあう、まっとうな政治ができるのは武内候補・広田候補です」と聴衆に最後のお願いを呼びかけました。