枝野幸男代表は27日、衆院選挙の応援で栃木県入りし、4区の藤岡たかお(ふじおか・たかお)候補とともに小山駅前で街頭演説をおこないました。

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■藤岡たかお候補

 藤岡候補は金融庁勤務、政策担当秘書を経て、小山市で政治活動を続け、今回で4度目の衆院選挙の挑戦となります。藤岡候補はまず、小山駅前に集まった聴衆を前に「選挙選の最終盤で、今までの選挙で初めて党代表がこの4区の小山に入ってくれた。こういう状況をつくって下さったのは私を粘り強く支えてくださった皆さんのおかげです」と謝意を表しました。この選挙区が大接戦等と報道されていることに触れ、「今回は背中が見えている」「やはり政治を変えなくてはいけないという危機感があるのではではないか」と手応えを語りました。

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 この9年近く、うんざりするほどの不祥事――大臣室での金銭授受、モリカケ・桜問題等――が起こったことを振り返り、こうしたことがおこなわれている裏側では「涙を呑んで、苦しい思い 辛い思いをして、置き去りにされている方、夢を諦めている方がいることを私たちは忘れてはならない」と訴えました。

 コロナ禍で地域の方から、いろいろな相談や要望が寄せられ、保護者からは、学校で感染者が出た時に同じクラス、学年の子どものPCR検査をしてほしい、一丁目一番地は子どもの命を守ることではないのかと言われたことを明かしました。そんな時、「その通り、そうしたい」と思っても、実現できないもどかしい思いをしてきたと話しました。そして不祥事の問題もコロナ対応も 「政治家や政治の誤りを正そうとした時、これだけの与党が多いと、どうにもならない壁がある。せめて今回は与野党を伯仲させていただきたい。当然、政権交代を目指したいが、でもせめて与野党伯仲させたい」と訴えました。

 9年以上続いてきたアベノミクスについて、「実質的な給料はなかなか上がらない。地域の経済はなかなか厳しい。トリクルダウンという難しい言葉の政策で皆さんの暮らしはよくなったでしょうか」と問いかけると、聴衆から「よくならない」という声が上がりました。藤岡候補は、「今の経済は消費が伸びていなくて、日本は世界から取り残されている。消費を伸ばして行かなければならないが、上から滴り落ちるのではだめ。お一人おひとりの皆さんを押し上げていくような政策でないとだめだ。だからこそ、消費税を5%に減税する」と主張しました。

 「何としてでも今回の選挙、皆さんと勝たなければいけない。覚悟を持って退路を断つ。これが最後の選挙と宣言をして、背水の陣で選挙戦を戦ってまいります」と決意を述べ、支持を訴えました。

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■枝野幸男代表

 枝野代表は政府のコロナ対応について、「医療を受けられずに亡くなった方がいる。それどころか検査さえ受けられずに、亡くなった後にコロナだと分かる。頑張ってきたご商売を閉じざるを得なかった方。明日の食べ物にも困り、自ら命を絶たれた方もいらっしゃる」「感染症そのものは避けられない。全ての命を救えたわけではない。でも私たちにもっと力があれば、落とさなくていい命があった。閉じなくてもいいご商売があった。忸怩たる思いをしている私たちに力を与えていただきたい」と訴えました。
 立憲民主党はこの2年間、水際対策、PCR検査の拡充、持続化給付金や生活困窮者への給付金の再支給など、何度となく具体的な提案をおこない、法案も提出してきたのに、それを審議拒否してきたのは、政府・与党だと強く非難しました。

 自民党が競争、効率化を進める中で、保健所が減らされ、コロナ禍で医療体制がぜい弱になっていることが露わになったことに触れ、「病院を減らすという話は、実はコロナの中でも続いている。昨年も、今年もベッドが足りない、人手が足りないと大騒ぎしているのに、もう決めた計画だからと言って各地の拠点となる病院を減らすことを岸田内閣も引き続きやっている。せめてたち止まるべきではないか。むしろ増やすべきだ。政府与党が全くあべこべのことをやっているということをぜひ知っていただきたい」と訴えました。
 アベノミクスは株を持っている人や超大企業など一部を豊かにしただけで、格差と社会の分断をもたらしたと語り、「結果はもう出ている。勇気をもって変えよう、変えようではありませんか」と呼びかけました。

 藤岡候補について「一番厳しい9年間、耐えて歯を食いしばって地域の皆さんと一緒に活動をおこなってきた。だから強い。だから信用できる。若い力で政治を変える。この経験は国会に来たら即戦力になる」「実力があって、国会に来たら私を支え、立憲民主党を担い、いや日本の政治を担って、しっかりと仕事をしてくれると期待する仲間」だから応援に来たと話し、支持を訴えました。
 この選挙区が大接戦になっていることに触れ、「全く読めない。それだけ今、多くの有権者の皆さんが――これまでの政府は変えなければいけない、変えた方がいい、だから自民党じゃないよな──そこまでは皆さん来ていただいている。問題はしっかりと受け止められるかどうか」だと話し、「皆さんには自信を持って、『藤岡たかおがいるぞ』と広めていただきたい」と重ねて支持を訴えました。

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