福山哲郎幹事長は9日、国会内で定例会見を開きました。

 この中で福山幹事長は、会見に先んじておこなわれた両院議員総会や、総選挙後初となった常任幹事会の報告をしました。代表選挙管理委員会の構成が決まったことを報告するとともに、代表選のスケジュールが12日以降に示されること、代表選が党員・協力党員(サポーター)も含めたいわゆる「フルスペック」体制でおこなわれる――等の見通しを示しました。福山幹事長は「かなり日程がタイトだが、臨時国会前に代表選挙を終わらせ、臨時国会には新体制で臨みたい」と語りました。

■常任幹事会報告

 惜敗候補者との意見交換会を10日にオンラインで実施することや、全国幹事長・選挙対策責任者の意見交換会を11日に、やはりオンラインで開催することなどを報告しました。また12日の国会日程終了後に臨時常任幹事会、両院議員総会を開催し、この臨時常任幹事会で代表の辞任が承認された時点で「正式に党代表が欠けることになる」と説明しました。その他、新体制ができるまでは、幹事長以下現執行部で残務の処理をすることや、新体制の下、臨時国会に向けて当選議員らから委員会等の希望を聴取したりすることになるので、この特別国会の間の委員会配置については、便宜的にやることで合意したとの報告がありました。

 また常任幹事会においては、党規約の第39条に基づき「代表選挙管理委員会」の構成を決め、委員長に難波奨二参院議院、委員に坂本祐之輔、神谷浩両衆院議員、青木愛、宮沢由佳両参院議員が選定されたとの報告がありました。

■両院総会報告

 先におこなわれた総選挙の総括について、両院総会では、選挙の分析を「定性的ではなく、科学的に分析をしてほしい」「総合的におこなってほしい」という意見が出た、との報告の他、「分析総括の議論を進めながら、一方で新体制にこの総括の議論をしっかり引き継いで、なるべく早く年内に最初の総支部長の選任等を通していきたい」との説明がありました。

■記者団との質疑応答

 その後の記者団とのやり取りでは、今回、総選挙で落選した候補者の投票権について「いったん総支部長の任を解かれて、改めて継続される方については総支部長に選任するという形を取るので、今回は投票権はないということで役員会でも確認をさせていただいた」との説明がありました。

 枝野代表が辞任する意向を示したことについて「率直にどう考えているか」と尋ねられると、福山幹事長は、党を立ち上げてから4年の間に本当に240人の候補者を立てて政権選択選挙にまで持ち込んだこと、結果的には公示前勢力を減らしたものの、小選挙区も大接戦のところが多く、本当に紙一重の結果だったと思われること――などの理由を挙げた上で、「それはそれで、いろいろな声は上がるかもしれないが、参院選挙まで戦っていただくこともあるんじゃないですかと枝野代表に申し上げました。でも一晩経って、やはり平野博文代表代行、辻元清美副代表をはじめ、多くの仲間を国会に戻せなかったことの責任は代表にあると思うと言われた。代表がそのように判断をされたなら、私が何か言うことではないですから」と説明しました。その一方で「ここまで立憲民主党を育てていただいた枝野代表の功績は消えないと思いますし、枝野代表が辞めると言わざるを得ない状態にした責任は、支える立場の私にあると思っているので、本当に申し訳なく思っている」と語りました。

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