逢坂誠二代表代行記者会見

2022年1月25日(火)16時25分~16時43分
発行/立憲民主党役員室

★会見の模様を以下のURLで配信しています。
https://youtu.be/tbrLBimfLfk


■冒頭発言

■質疑


■冒頭発言

○第41回常任幹事会を開催

【代表代行】
 皆さん、ご苦労さまでございます。
 私のほうからは、まず冒頭、常任幹事会の状況を報告させていただきます。お手元に資料があるかと思いますが、ごらんいただきたいと思います。
 まず、私のほうから冒頭、事務的な要請あるいは連絡を若干させていただきました。
 国対委員長からの報告の中では、衆議院予算委員会において政府提出の予算案に関する資料にミスがあったということで、集中審議を要求しているという話があったと同時に、あさって以降の審議は未定であるといったような報告がなされております。
 参議院国対委員長からは、特段の発言はございませんでした。
 政調会長については、8ページ、9ページに資料が添付されておりますが、添付の内容(議員立法審査・登録、WT設置)について報告があったということであります。
 選対委員長からは、10ページからの資料をごらんください。地方自治体選挙の結果についての報告、自治体選挙における候補者の公認と推薦、それらが行われた後、49回衆議院(総)選挙の総括について選対委員長から説明があり、常任幹事会で幾つか議論をさせていただきました。その中でさまざま意見が出されまして、一定程度の修文をした後、再度これを決定していくということで、きょうの時点では最終決定には至っておりません。
 組織委員長、企業・団体交流委員長からは、特段の大きな発言はございませんでした。つながる本部も特に発言なし。
 ジェンダー平等推進本部長代理からは、役員の構成について、一部追加についての話がございました。
 常幹の最後、選対委員長のほうから、夏の参議院選挙の候補者の公認についてということで、北海道選挙区の徳永エリさん、岩手県選挙区の木戸口英司さん、東京都選挙区の蓮舫さん、山梨県選挙区の宮沢由佳さん、この4名の公認について提案があり、原案どおり承認されております。それから、愛媛県選挙区の高見知佳さんにつきましては推薦ということで提案があり、これも原案のとおり承認されております。
 それから、次の次のページをお開きください。現在、選対委員長のほうで昨年の衆議院選挙の惜敗者に対するヒアリングを鋭意続けておりまして、これにつきましては今月中にも全ての惜敗者のヒアリングが終了するという見通しになっておりますが、その中で環境の整ったところから、現在、支部長の選任をしております。きょうの段階では、お手元の6名の支部長の選任をしております。これも原案のとおり承認されております。
 常任幹事会については、私のほうからは以上でございます。

○予算審議(1) 離婚世帯への子ども給付金支給について

【代表代行】
 その他、何点かお話しさせていただきます。
 まず一点でございますが、きょうも衆議院の予算委員会の中で、我が党の議員は3人質疑に立っております。それぞれ役割分担をして、自分の関心の高い、あるいは国民の皆さんに資する質疑を行っているところでありますが、その中で、城井議員の質疑において、離婚家庭での現在の養育者に対して10万円の給付が行われていない件、これについて質問したところ、山際大臣から全額国費で該当する皆さんに給付するということを明言する答弁を引き出すことができました。
 この問題については、これまで、我が党がまず一つ法案を提出したということ、さらに代表質問で泉代表、それから参議院では水岡参議院議員会長も取り上げて、国費で全員給付ということを求めてきたところでありますが、今般、この政府の答弁は、これまでの我々の指摘・提案の正しさを認めて受け入れたということだと私どもも承知をしております。
 政府が早めに判断をすればよかったのですが、いずれにしましても、こうした、政府が最終的に今給付されていない方に給付するという判断をしたということについては評価したいと思っております。
 ただし、国として明言をした以上、国の責任において全ての子どもたちに、確実に、できるだけ早く給付を行ってもらいたい。そう思います。

○予算審議(2) 予算資料の誤りについて

【代表代行】
 一方、予算案の資料、きょうまた新たに三つの省で四つのミスが見つかっております。既にこれは予算委員会で総理あるいは関係大臣が陳謝をしているわけでありますが、政府の緩み、そういったものの象徴ではないかというふうに思います。政府にはより緊張感を持っていただきたいと、そう思います。
 この問題については、泉代表が先週、予算委員会の準備を行っている際に「これはおかしいのではないか」と気づいたものでありますが、これを受けて我が党から政府に対して各省の点検を要請し、調査が行われたという経緯がございます。国の予算、大変膨大で、予算書もかなり分厚い、添付の資料も大部のものだとは思っておりますが、代表を先頭に政府の対応について我が党が地道に精査をした結果、こういう結果になったんだという、そのあらわれだと思っております。
 先ほどの離婚家庭の10万円給付、これについても政府に受け入れさせたということで、我が党としては、政策の提案と、それから政府の動きのチェック、このバランスをしっかりとって対応してまいりたい。そう思っております。


■質疑

○衆院総選挙の総括について(1)

【共同通信・奥山記者】
 衆院選の総括の部分で、今後修文のもと再度というお話があったが、これは今後どういった経緯で改めて最終的に決定するという流れになっていくのか伺いたい。

【代表代行】
 きょう幾つか意見が出されまして、代表もそれに基づいて修文をすべき(だ)という判断をいたしましたので、これはあまり時間を置かずに早い段階で修文案を、たぶん持ち回りということになると思いますが、提示をするということで、きょうの常任幹事会ではご了解いただいております。

【毎日新聞・宮原記者】
 同じく衆院選の総括について、幾つか議論があったとおっしゃったが、紹介できる範囲内でどういった議論があったのか、どういったところに意見が出されて修文することになったのかというところと、この総括は常任幹事会で最終的に了承とか承認とか、どういう形で最終的に持ち回りで決定されるのか伺いたい。

【代表代行】
 議論の詳細については、あまり多くのポイントはなかったのですが、一つは、やはり野党連携の成果、こういったことについての書きぶりについて、こういう方向がいいんじゃないか、ああいう方向がいいんじゃないか、という議論が出たということであります。
 それからもう一点は、略称の「民主党」ですか。去年秋の選挙のときに略称「民主党」ということで、国民民主党さんも立憲民主党も両方同じ略称だったと。この点についてどうなっているかといったような意見が出ておりました。
 きょうの段階では了承とかそういうことの手続ではなく、皆さんからご意見を伺って、さらに修文をした後、そんなに時間を置かずに、たぶん持ち回りということになると思いますが、そこで最終的な了承を得るというプロセスになると思います。

○参議員選挙について(1)

【朝日新聞・神澤記者】
 共産党からは政党間協議を求められている状況で、一方で連合からは推薦をしないというようなことも言われているが、今後具体的に一本化をどのようにされていくのか、お考えを伺いたい。

【代表代行】
 共産党からの申し出については、幹事長のところに連絡が来ているというふうには、私は幹事長からは伺っているところであります。
 今後の対応については、現時点では、とにかくできる限り1人区においては一本化をしていくということが望ましいという基本姿勢でこれからも臨んでいきたいと、そう思います。

○衆院総選挙の総括について(2)

【朝日新聞・神澤記者】
 本日の総括についてだが、こちらはどのようにしてつくられたのか。科学的な手法でというようなことで選挙後に統括を求めるような声があったかと思うが、きょうの案をつくるまでのプロセス、どのようにつくったのか改めて伺いたい。

【代表代行】
 これは前の執行部の段階で、科学的なという、そういうことを発信しておりましたので、それを我々も引き継ぎまして、科学的というのは一体どういうことなんだということを改めて確認した上で、幾ばくかの調査を行っております。その調査結果を踏まえて今回の原案をつくっているということであります。

○菅議員のSNS上の発言について(1)

【TBS・中野記者】
 維新の発言についてお聞きしたい。菅直人氏が、「ヒットラーを思い起こす」という発言があったと思うが、受けとめをお願いしたい。

【代表代行】
 基本的には菅議員の個人的な発言でありますので、党としてどうこうということは特段の必要はないかなというふうに思っております。
 ただ、私、個人的には、ヒトラーを例に挙げてさまざまなことを言うというのは、私個人はあまり好まないやり方かなというふうには思っております。そんな感想でございます。

○衆院総選挙の総括について(3)

【共同通信・田川記者】
 総括について、繰り返しになるが、あまり時間を置かずにというのは、もう週内にも了承して発表される予定になるのか、月内ぐらいかかるのか、どのぐらいの修文というイメージを持たれているか。

【代表代行】
 普通、常任幹事会は2週間後ですから、だから、あまり時間を置かずにということであれば、それよりも早くというふうに思っていただければいいと思います。

○自治体議員による国会質疑評価制度の導入について

【朝日新聞・神澤記者】
 予算委員会が始まり、新しいアプリというか、地方議員から意見を集約できるような取り組みを始められたかと思う。まだ始まって2日目だが、何か成果というか、どのようなふうに今動かれているか、それをどのように今後発展させていくか、お考えを伺いたい。

【代表代行】
 アプリ、実は私はまだ結果を聞いておりませんので、ここでどのような成果があったかということは残念ながらお話しすることはできません。
 ただ、今回は衆議院の予算委員会でトライアルとしてやってみようということだと理解しておりますので、そのことも踏まえて、これからどう活用されるか決まっていくと思います。

○ネットメディアへの番組制作費支出について

【産経新聞・澤田記者】
 ちょっと意地悪な質問かもしれないが、チューズ・ライフ・プロジェクト(Choose Life Project)に関して伺いたい。立憲民主党は福山哲郎さんに対して、処分をしない、記者会見も求めていない状況だ。一方で逢坂先生は、厚生労働省の統計不正のときに、その調査結果に対して、身内に甘いという批判をされていたかと思う。現在の立憲民主党の、福山さんが会見をしていないという対応について、身内に甘いとか、そういうご感想は持たれないか。

【代表代行】
 CLPについては、これまで西村幹事長、それから代表も話しているとおりだと、それに尽きていると思っておりますが、会見については、ちょっと私の記憶が不確かかもしれませんが、最終的にはそれはご本人の判断だというふうに幹事長は整理をしていたかと承知しております。

○菅議員のSNS上の発言について(2)

【テレビ朝日・相沢記者】
 先ほどの菅直人議員のツイッターの件で伺いたい。維新の側が、今、反発を強めているが、具体的に現状、正式な形で抗議というものは来ているか。

【代表代行】
 今、私の段階では、正式に何らかのアクションがあるというふうには承知しておりません。

○参議員選挙について(2)

【東京スポーツ・高橋記者】
 ことしの参議院選挙で、市井紗耶香さんが参院選比例代表の公認を辞退した件の受けとめと、辻元清美元議員がことしの参院選で立憲民主党から打診を受けたという報道があるが、それは本当かどうか。2点伺いたい。

【代表代行】
 まず、最初に辻元(元)議員の件ですが、実際にどういうプロセスになっているかは、残念ながら私は選挙に直接かかわっていないこともあって十分承知はしておりませんが、現時点で党本部として何かを決定したということはないというふうに承知しております。
 それから、市井紗耶香さんの件ですが、ご本人がSNSで表明されたということは承知はしております。ただ、党本部としてはまだ本人から直接話は聞いておりませんので、あす以降、大西選対委員長が直接会う、そういう手はずになっていると承知しています。

【東京スポーツ・高橋記者】
 そこでもう一度市井さんに対して出馬を打診するという考えはあるか。

【代表代行】
 それはご本人の話を聞いた上で、どういうご事情で、SNSで発信したのかも含めての判断になろうかと思います。