3月3日、京都市内において、部落解放同盟の前身である全国水平社「創立100周年記念集会」が開催され、全国から約1000名の関係者が出席する中、立憲民主党を代表して福山哲郎参議院議員(前幹事長)が出席し、あいさつを行いました。

 冒頭、集会の主催者を代表してあいさつを行った部落解放同盟中央本部の組坂繁之中央執行委員長は「100周年を機に人間の尊厳を求める宣言をもう一度胸に刻んで運動を発展させなければならない」と述べました。またロシアによるウクライナ侵攻について触れ、「まことに悲惨。解放同盟初代委員長松本治一郎が言った通り、戦争は最大の差別であり人権侵害だ」と訴えました。

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 あいさつに立った福山哲郎前幹事長は、集会開催にあたり、尽力された方々の努力と、記念碑もある水平社発祥のこの地に集えたこと、また100年に渡り差別撤廃のために闘ってきた先人への敬意と感謝を述べました。

 立憲民主党が綱領に「自由と多様性を尊重し、支え合い、人間が基軸なる共生社会を創る」ことを基本理念に掲げていることを説明し、「われわれもあらゆる差別に対し、断固として戦うことをお誓いしたい」と述べました。

 また2016年に部落差別解消法、障害者差別解消法、ヘイトスピーチ解消法、2019年にはアイヌ施策推進法が成立したことに触れつつ、「しかしながらネットを含め多くの差別の解消には至っていない状況がある」とし、国際人権基準に基づいた包括的な差別禁止法の制定と、政府からの独立性を有した人権救済機関の創設が不可欠と述べ、「法整備の確立に向けて全力で取り組む」ことを約束しました。

 集会の第2部では全国水平社100周年を記念して、60>年ぶりに映画化された部落差別を題材にした島崎藤村の「破戒」が上映されました。

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