3月17日、参院予算委員会(集中審議)が開催され、蓮舫参院議員が質問に立ち、(1)日露外交(2)与党による年金受給者への5000円給付案について、政府・与党を厳しく批判しました。

 冒頭、蓮舫議員は、「昨夜の宮城・福島で震度6強を観測した地震で亡くなられた方々へ、哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に心からのお見舞い」を申し上げました。

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(1)日露外交

 蓮舫議員は、安倍内閣で外務大臣を務めていた岸田総理に対し、「総理も外務大臣として臨まれてましたが、安倍政権の日ロ外交関係。やはりこの外交関係の姿勢というのも見直すべき」と見解をただしました。岸田総理は、「今回の事態を受けて、従来通りにこうした関係を続けていくことは難しい状況になっていると認識をしております。北方領土問題を始め、平和条約交渉について、今、展望を申し上げることはできない」と述べるにとどめました。

 その上で蓮舫議員は、日本がロシアから「非友好国」のひとつに指定されたことを踏まえ、「安倍内閣の対ロシア『大盤振る舞い』外交方針」が、「プーチン大統領を助長させた」と厳しく批判しました。

 さらに蓮舫議員は、2022年度の本予算案にロシアへの経済協力に関する事業が計上されていることについて、予算編成時とは情勢が変わった以上、本予算案の「修正が必要」と指摘し、「ウクライナ支援に(予算を)組み替えるべき」と強調しました。
(関連ツイッター)
https://twitter.com/cdp_kokkai/status/1504333747961085952

 また、原発への攻撃リスクの顕在化、昨日の地震なども踏まえれば、「何が何でも原発再稼働」という姿勢を政府は改めるべきと指摘しました。
(関連ツイッター)
https://twitter.com/cdp_kokkai/status/1504340106525966338

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右手首にウクライナ国旗カラーのミサンガをつけ質問する蓮舫議員

(2)与党の年金5000円給付案

 政府・与党が6月を想定し年金受給者への5000円給付を検討していることに対し、蓮舫議員は「コロナ、物価高で生活が苦しいのは高齢者だけではない」として、「賃上げをされない人、不安定雇用の人、シングルで子育てをしている人、バイトがなくなって奨学金を返せない学生もいる」と述べ、「7月は参院選、選挙目当て」だと批判しました。

 岸田総理は「物価を始め、さまざまな状況をしっかり見た上で検討」と答弁しましたが、蓮舫議員は「検討に値しない。選挙の前だけ1回5000円配るなどというのは愚策」と厳しく批判しました。その上で、「6年前の参院選の前には年金受給者に一律3万円を配った。こういう政策はやめたほうがいい」と指摘し、撤回するよう強く迫りました。
(関連ツイッター)
https://twitter.com/cdp_kokkai/status/1504349858047852544

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