立憲民主党は3月22日、第45回常任幹事会を、まん延防止等重点措置の解除を受けて、リアルで開催しました。冒頭のあいさつに立った泉健太代表は、(1)2022年度政府予算の成立(2)ウクライナ支援(3)後半国会の対応――等について話しました。

20220322_180037.JPG

 予算委員会での議論について、「物価が上がっていく中で、国民生活を守る政策を訴えてきた。また、ウクライナ情勢にかこつけて核共有というおかしな議論が展開される中、政府から、『核共有は非核三原則に反する』という答弁を引き出した」と、審議を通じての成果を語りました。

 一方で、予算案に反対した理由として、「新型コロナの第6波を許した政府の姿勢」「介護や保育の場で働く方への待遇改善がなされなかったこと」「カジノ関連予算、辺野古基地の移設費が含まれていること」「過大に計上された予備費」などを挙げ、多くの課題、問題点が含まれていると指摘しました。

 求められる経済政策としては、衆院で立憲民主党が提案した16兆円に及ぶ予算の組み替え案があるとして、「この組み換え案をフレームとして、可及的速やかに、立憲民主党としての経済政策を立案し、政府に対し、また国民の皆さんに訴えていきたい」と、方針を示しました。

 ウクライナへの支援としては、「党のウクライナ対策本部でも取り組んできたが、日本にも避難してこられる方の渡航、日本での生活に不自由が無いように取り組んでいく」と話しました。

 最後に泉代表は、「地方の疲弊の声が日増しに大きくなっている。地域の経済を何とかして欲しいという声も大きくなっている。立憲民主党は、あらためて物価対策や地域活性化、生活を支えていく。また予算の後は子ども国会といわれている。子育て支援を重点的に訴えていく。安保政策についても政府に論戦を挑んでいきたい」と、後半国会への意気込みを語りました。

【報告・承認事項】

<幹事長>

(1)各党党首への申し入れ(2)ウクライナ難民支援募金(3)広報本部の体制(4)総合選挙対策本部の役員構成(5)「福島県沖地震に関する対策本部」の設置(6)「岩手県沖地震に関する情報連絡室」の設置――党について報告し、承認されました。福島・岩手の地震への対応に関しては、自治体議員ネットワークの遊佐みゆき宮城県議や東北ブロック常任幹事の石垣のりこ参院議員からも現地状況や取り組み課題等が報告されました

<国会対策委員長>

○ 国会対応等について

 馬淵澄夫国会対策委員長は(1)衆参両院で、明日23日にウクライナのゼレンスキー大統領による国会演説を行うこと(2)経済安全保障法案の審議が始まる――こと等について報告がありました。

<参議院国会対策委員長>

 難波奨二参院国対委委員長は予算審議を振り返り、「少ない人数で審議を行ってきたが、深みのある議論ができた」と報告しました。

国会対応等について

<政務調査会長>

 小川淳也政調会長は、立憲民主党が提案した16兆円に及ぶ予算の組み替え案をベースに、立憲民主党としての経済政策を立案する旨を報告。続いて、政調審議会(第42回第43回)審査事項について報告しました。

<選挙対策委員長> 

 大西健介選対委員長は、地方自治体議員選挙の結果、首長選挙の結果、地方自治体議員選挙における候補者の公認・推薦について報告しました。

1 地方自治体議員選挙の結果について 【推薦】
○北海道むかわ町議会議員選挙(3月20日投開票)定数13/立候補者数13
野田 省一(無投票 / 7期目)
2 首長選挙の結果について
【推薦】
〇石川県金沢市長選挙(3月13日投開票)立候補者数5
  森 一敏  (26,285票・4位 / 落選)
〇福岡県宮若市長選挙(3月13日投開票)立候補者数2
 有吉 哲信 (6,230票・2位 / 落選)
3 地方自治体議員選挙における候補者の公認推薦について
【公認】
○大阪府豊中市議会議員補欠選挙(4月17日投開票)欠員1
 坂本 真理 (新  人・49歳 / 防災士)
○高知県土佐市議会議員選挙(4月24日投開票)定数16
 田村 隆彦 (現職3期・74歳 / 土佐市議会議員)

<組織委員長> 

 吉川沙織組織委員長は参院選総支部の設立、総支部長の異動等について報告し、承認されました。

1参議院総支部の設立について

〇参議院総支部 1支部
宮崎県総支部 代表者・黒田奈々 新人

2総支部長の異動について

衆議院小選挙区暫定総支部の設立について報告し、承認されました。

〇栃木1区 総支部長・福田昭夫、総支部長代行・渡辺典喜
〇栃木3区 総支部長・福田昭夫、総支部長代行・伊賀 央
〇岐阜4区 総支部長・渡辺嘉山、総支部長代行・今井雅人
〇愛知6区 総支部長・斎藤嘉隆、総支部長代行・松田 功
〇愛知14区 総支部長・斎藤嘉隆、総支部長代行・田中克典
〇滋賀2区 総支部長・徳永久志、総支部長代行・大橋通伸
〇島根2区 総支部長・亀井亜紀子
〇福岡3区 総支部長・城井崇 、総支部長代行・川崎俊丸
〇福岡4区 総支部長・城井崇 、総支部長代行・冨永芳行
〇福岡6区 総支部長・城井崇 、総支部長代行・新井富美子
〇福岡7区 総支部長・城井崇
〇大分3区 総支部長・吉田忠智、総支部長代行・横光克彦

<企業・団体交流委員長>
小宮山泰子委員長が各種団体に関連する議員連盟との連携をはかる取組みを行っていると報告しました。

<つながる本部長代行>
田名部匡代本部長代行は、全国各地で党を挙げてウクライナ難民支援募金を実施し、集まった募金7,934,039円をUNHCRへ届けたこと、引き続き募金活動を実施していくこと等を報告しました。

<ジェンダー平等推進本部長代行>
岡本あき子本部長代行は全国のジェンダー平等推進本部担当者との会議を明日実施すること、情勢候補者支援活動に一段と取り組んでいること等を報告しました。

3.協議事項

<選挙対策委員長> 

大西選対委員長は第50回衆議院議員選挙の小選挙区公認内定・公認内定の辞退、第26回参議院選挙の選挙区候補者の公認内定・選挙区候補者の推薦について報告し、協議・了承されました。

1 第50回衆議院議員選挙における小選挙区の公認内定について
〇埼玉1区 武正公一 60歳 元職 元衆議院議員
〇沖縄3区 屋良朝博 59歳 元職 元衆議院議員
2 第50回衆議院議員選挙における小選挙区の公認内定の辞退について
〇東京2区 松尾明弘 47歳 元職 弁護士
〇福井2区 斉木武志 47歳 元職 元衆議院議員
3 第26回参議院選挙・選挙区候補者の公認内定について
○東京都選挙区  松尾 明弘 (新  人・47歳 / 弁護士)
○神奈川県選挙区 寺崎 雄介 (新  人・50歳 / 神奈川県議会議員)
○奈良県選挙区  猪奥 美里 (新  人・42歳 / 元奈良県議会議員)
4 第26回参議院選挙・選挙区候補者の推薦について
○福島県選挙区  小野寺 彰子(新  人・43歳 / フリーアナウンサー)
○三重県選挙区  芳野 正英 (新  人・47歳 / 元三重県議会議員)