黒田奈々(くろだ・なな)参院総支部長は4月3日、西村智奈美幹事長、宮崎県連代表の渡辺創衆院議員(宮崎1区)とともに宮崎市内で開かれたトークセッションや、りっけん青空対話集会に参加しました。
黒田さんは、NHK宮崎放送局で気象キャスターとして活躍。また、自ら立ち上げたNPO法人で子育て支援や親支援に携わる一方、宮崎市赤江と同市高岡町和石で2拠点生活を営み、自身で畑を借り、農作業を行っています。
■トークセッション
新潟大学の先輩・後輩の関係にある西村幹事長と渡辺衆院議員。西村幹事長が新潟県議に当選してまもない頃、当時学生で新聞サークルで活動していた渡辺議員の取材を受け、その後それをまとめた本が手元に届き驚いたというエピソードから始まったトークセッション。女性の政治参画を呼び掛けてきた立場から、「断ったら、『やりましょう』と言えなくなる」と、参院選への挑戦を決めたという黒田さんに、西村幹事長は「今までの発言と行動が伴わなくなると思って立候補した。他方で、女性だからではなく、一人の政治家としてやりたいことを実行するために戦った。女性だからではなく、政治家としての考えを理解して選んでくださいという思いだった」と、自らの代表選挙への立候補を決めたときの気持ちを重ねました。
黒田さんも同様に、かつて地域街づくりの活動で、女性だからでなく個人としての能力や姿勢を認めてもらい会長に就いたと振り返り、女性が政治に参加する理由として「まずは男女の数のバランスを取ること。家事や介護、育児といった支払われない労働への問題意識が薄いのは、女性が議会や政策提言の場に少なかったことによるものだ」と指摘。その上で、「目標は、女性を増やすことではなく世の中がジェンダー平等を実現すること」だと強調しました。
トークセッションでは、女性の政治参画の必要性や、民主主義におけるプロセスの重要性、議員活動とプライベートの両立の難しさなど、互いの問題意識や経験を語り合いながら展開。地域の活動では、ファシリテーターを担うことも多かったという黒田さんは、「相手に対する敬意と人として尊重する立場が守られれば、案外合意点を見つけられる」と発言。西村幹事長は、自らの使命として参院選挙で緊張感のある国会、熟議の民主主義を取り戻していくことだと述べました。
最後に黒田さんは、「毎日新しい出会いがあって、いろいろな声を聞くことができて新鮮。いわゆるマイノリティの立場の方から話を聞くことが多いけれど、政治をあきらめていない。聞かせていただくことで『やるしかない』と決意が強まり、使命感、力になる」と充実感をにじませ決意を表明。西村幹事長は、「候補者は気持ちの波がある。『頑張れるかな』と思ったり『厳しい』と思ったりするのが、特に新人候補ではないか。告示まで3カ月。走り切ってもらうしかない。(会場の参加者らに)元気がないなというときは、どんと背中を押してほしい。一緒に頑張っていきましょう」とエールを送りました。
■記者会見
西村幹事長は、今夏の参院選挙に向けて「勢いのついている宮崎で、さらに勢いをつけてもらいたい」とコメント。昨年の衆院選挙で渡辺創衆院議員が米沢隆さん以来20年ぶりに小選挙区で当選を果たしたこと、直後の県議会議員補選で山内かなこさんが当選した意義を強調しました。
黒田奈々さんについては、「知名度と、生活と政治を結びつける重要な要素をいくつも持っている。子育て支援など地域での活動を率先して行ってきた経験があり、現役世代の生活感に根差した候補者を擁立できたことは大変喜ばしい」と期待を寄せました。