小川淳也政調会長は5月19日、国会内で会見を行い、(1)補正予算案(2)アダルトビデオ出演の被害防止・救済法(3)福島第一原発の処理水放出――等について発言しました。

 冒頭、小川政調会長は、参院選の公約について党内手続きを進めており、意見を最終調整し、発表に向けて準備をしていると述べ、「全体像を近く明らかにさせていただく」と語りました。

 来週にも審議予定の補正予算案について、予備費を主体とした補正予算案は「国会審議を形骸化させる」と指摘。先月、立憲民主党では21兆円規模の経済対策を発表していることから、国会審議では、補正予算案の不十分さや遅さ、財政民主主義の観点からも指摘をしてくと述べました。

 新型コロナ対策の政府・与野党連絡協議会が今週開かれる予定であったものの、政府の都合で延期になったことについて、大型連休後の感染動向やマスク脱着の議論など、しっかりとしていく必要があると述べ、来週には開催するよう求めました。

 アダルトビデオ出演の被害防止・救済について法整備を検討してきた件で、与野党で合意したことを報告。一定の救済措置がとられるは大いに歓迎すべきと述べる一方で、「これで全面解決ということにはならない」「新たに想起した論点もある」として、法案の成立と施行状況を見ながら、引き続き議論していきたいと語りました。

 東電・福島第一原発の処理水を海洋放出することを原子力規制委員会が了承したことについて、「依然として地域の皆さま、漁業関係者を含めて十分な理解がなされているとも思いません。極めて丁寧な議論、丁寧な対応を要請したい」と述べました。