【プロフィール】
1965年、大阪府堺市生まれ、高石市育ち。
清風高校、神戸大学経営学部を卒業し、株式会社日本長期信用銀行へ入行。
英国、ロンドン大学政治経済大学院(ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス)への留学をはさみ、国会議員政策担当秘書として22年間勤務。
米国公認会計士、証券アナリスト、保育士の資格を持つ。
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――政治家を目指すきっかけは?
最近まで国会で政策担当秘書をしていました。東京から地元・大阪の現状を見ていて、コロナの状況や大阪特有のIRカジノの計画が進んでいることを心配していました。自分が何か大阪のためにできることがあるのではないか、そうした思いで立候補を決意しました。
――銀行員時代の経験を教えてください。
私はもともと銀行員を10年程していまして、1998年に金融危機があり、日本の銀行が倒産したり国有化された時がありました。その時、私は銀行の窓口の責任者をしていました。政治家の発言によって、お客さんが窓口に預金の引き出しに来たりして、先進国でこんなことがあってよいのかなと思いました。日本の政治家は、金融のことも経済のことも知らない人が多いと思ったのが、政治を志すきっかけでした。そして2000年の衆議院選挙に当時の民主党から、サラリーマンだったので右も左もわからない中で立候補し敗れました。その後、民主党の国会議員の政策担当秘書になり、政権交代も経験しました。
――政策担当秘書時代の経験を教えてください。
22年間、国会議員の政策担当秘書として勤めてきました。しかし、この間に、政治が全然良くなっていなくて、たとえば実質賃金は下がり続けてきたわけです。先進国で日本だけです。その結果というべきか、少子化もどんどん進んで、20年前は120万人生まれていた子どもが、今年は81万人しか生まれていません。
また日本の企業、産業も、かつてはこの大阪の地でも充電池の産業とか太陽光パネルの産業があったのですが、どんどん無くなってしまいました。これは日本の産業政策が誤ったからだと思います。政治の力で、皆さん一人ひとりの力で、変えなければと思っています。
――なぜ保育士さんの資格を取られたのですか
当時の民主党政権は、安倍元総理などは「悪夢の民主党政権」と言いますけど、35人学級にしたのも民主党政権ですし、子ども手当も含め、「子どもは社会で育てる」という先進的な考え方だったと思います。もしあのまま民主党政権が続いていたら今、僕らが見ている風景はまったく違っていたはずです。もっと子どもが増えていたはずですし、人口減少も止まっていたはずだと思っています。秘書時代には、給付型奨学金の導入を安倍総理に迫るため、予算委員会で使用するパネルをつくったこともあります。子どもたちが本当にお金の心配なしに学べる状況をつくっていきたいと思います。また、全国で保育士さんの不足の問題が言われ始めたときに、現場で体験して、この問題を考えてみようと思い、保育士さんの資格も取得しました。
――大阪と言えばカジノ問題ですが
もともと銀行にいたのですが、このカジノIRの計画を見たら、本当にデタラメだと思いました。来場客数の予想が減っているのに、マリーナ・ベイサンズ(シンガポールの統合型リゾート)の2倍ぐらいの収益が上がると言っている。しかも公金投入しないと言っていたのに、すでに790億円投入すると言っている。夢洲(ゆめしま)はもともと、ゴミの土壌ですから、掘ればいくらでも有害物質が出てきます。そのたびに、大阪市が公金を使って取り除かなければいけない。
「おやおや、これどこかで聞いたことがあるぞと」と思いませんか?そう、「森友学園問題」みたいなものです。しかも夢洲は海の上なので、「浮かぶパチスロ」とも言われています。機械化率が高いからです。
――どういった大阪にしたいですか?
私は、「街を古くする」と訴えています。カジノIRでは、お客さんはその施設の中で飲食して、消費して、そしてカジノしてというように、カジノIRの中で消費が終わってしまいます。一方で、今ある古い街を、もっと古くする。例えば、堺の街を戦国期の商人の街として復元する。そうすれば、京都のように行きたいと思いませんか?街にお客さんが来る、商店街でお買い物をしてくれれば、栄えていくと思います。
また大阪は景気がよくなったと「ある政党」が言っていますが、実は全国の平均より下です。また大阪市内の貧困率も高いです。この大阪の現状を変えていきたいと思います。
――では最後に、突然ですが趣味は何ですか?
実は以前、ロックバンドの活動をしていました。今でもロッカーのつもりで、曲を作ったりしています。街頭では、「改革、その先へ」と訴えていますが、それは「人の顔をした改革」です。「統治機構改革」と言っている「ある政党」がありますが、誰が誰を統治しているのかと思いませんか?一番、偉いのは主権者です。ロッカーの気持ちで、それを訴えていきたいと思います。もしかしたら、歌うかもしれません(笑)