立憲民主党は6月8日、わが国の農林水産業を守るための生産資材高騰対策と食料安全保障の確立を求め、金子原二郎農林水産大臣に緊急要請しました。

 世界的な新型コロナ感染症の影響や天候不順による海外での穀物生産の不作、さらにロシアによるウクライナ侵攻や円安の影響で、原油や小麦の価格が高騰しています。輸入に頼る肥料の原材料も世界的に需給がひっ迫し、飼料の調達も困難に直面しており、梱包資材や輸送費上昇の影響もあって、農業や畜産業、漁業をはじめ、養殖業、施設園芸など第1次産業の経営は、かつてない厳しい状況にあります。

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 農林漁業者を支えることは国民の食を守り、国民の生命を守るとの観点から、金子農林水産大臣に対し、(1)資金調達支援に限らない、予算の確保等による支援、(2)肥料・飼料等の原材料の調達先の多様化による安定的な供給に向けた政府一丸となった取り組み、(3)食料安全保障の確立のための、食料供給の基礎となる農地の確保・維持、多様な担い手の確保、生産者が安定的に経営に取り組むための各種の所得補償予算の恒久化や消費拡大に向けた米飯給食の一層の推進等を要請しました。

 要請後、田名部匡代農林水産部会長(参院議員)ら出席議員が記者の取材に応じ、我々が実際に農家に状況を聞いたことも踏まえ、肥料など資材が高騰している中で、しっかり支援をしていただくことが必要なのではないかと申し上げ、大臣もさまざまに考えているということは十分にわかった、と申し入れの模様を伝えました。

 この緊急要請には田名部参院議員のほか、衆院農林水産委員の梅谷守、金子恵美、神谷裕、後藤祐一、小山展弘、緑川貴士各衆院議員、参議院農林水産委員の横沢高徳参院議員が出席し、金子農林水産大臣と意見交換を行いました。

資材高騰対策・食料安保確立緊急要請.pdf