西村智奈美幹事長は6月19日、山口県下関市を訪れ、秋山けんじ候補予定者の事務所開きに参加。「県内で一番活動しているのは秋山さん。秋山さんの思いは必ず有権者に届く」と激励しました。
安倍元総理の秘書という経歴を持つ秋山さん。約1年前、高校の後輩である酒本哲也県議(下関市)と今の社会や、下関、山口の政治について「このままでいのだろうか」と語り合ったのをきっかけに、参院選挙への挑戦を促され、立候補を決意したと言います。
秋山さんは、「一強政治のなかで仕事をし、一強政治であることが社会の安定をもたらすと信じてきたが、いち生活者となってあらためて、今の社会、故郷・山口を見たときに、この山口の衰退を放置し、国民の厳しい生活を全く見ることもなく、自分たちの権力争いに奔走するのが今の一強政治。これからの山口は、日本はどうなるのかと大きな憤りを感じた。立憲民主党の仲間の真摯(しんし)に国民に向き合う政治姿勢、国民の暮らしを第一とする政策に芯から共鳴した。保守大国・山口で厳しい選挙だが、誰かが立ち上がらなければ今の政治、社会を変えることはできない。今の一強政治にしっかりと対峙する政治勢力である、立憲民主党公認での立候補を決意した」と表明しました。
18年間自民党政治の中で働いてきた自分だからこそ、「この山口を、日本を、自民党では変えることはできない」と自信を持って言えると述べ、「今まで当たり前のように、何があっても自民党に投票してきた人、『変わらない』と思って自民党に投票してきた人、また、『1票を投じてもこの社会、政治は変わらない』と、あきらめて投票に行かなかった人にとって、私のこの挑戦が起爆剤となるといい。山口選挙区が単なる注目の選挙区で終わることなく、『どうせ変わらない』から『どうせなら変えよう』と皆さんが(権力を)行使するきっかけになればいいと思い覚悟を決めた」と力を込めました。
この30年間を振り返り、「私の同世代は、就職氷河期でもあり、給料も上がらない。今日まで地域、国を支えてきた高齢者の皆さんが、まともな介護が受けられない、社会保障が受けられない。こんな社会を絶対に変えていかなければならない。額に汗した人たち、流れた汗が報われる社会、連合が掲げる『働くことを軸にする安心できる社会』の実現のために、山口から真の民主主義を取り戻す戦いを展開していきたい」と述べました。
西村幹事長は、「アベノミクスが必ず日本を再生する、この道しかないと、この道を歩まされてきたが、10年が経ち人口減少、働く人たちの賃金は上がらず、6月15日の年金支給額は0.4%減少した。円安、物価高になることは早くから分かりながら安倍、菅、岸田政権と無為無策で、ものの値段が上がっても何一つ有効な対策を打てていない。国民の生活の実態が見えていない、今の政権与党のやり方を変えていかないといけない」と指摘。立憲民主党は、物価高、岸田インフレを解消するための具体策として、ガソリン価格上昇抑制や、小麦価格の引き下げのための法改正、労働者の賃金上げ等を訴えていると述べ、「中央銀行が『家計が値上げを受け入れている』などと言う、生活が見えていない政治に、私たちの命、命や暮らしを託すことはできない。国民に寄り添う政治を実現していこう」と呼びかけました。
秋山さんの自宅や事務所への嫌がらせが相次いでことにも言及し、「個人としてはしんどい話だが、ひるんでいては日本の民主主義を守れない。この国で生きる人たち、次の世代のために、今言うべきことを言い、守るべきものを守らなければ、ロシアのプーチン大統領のような独裁者を生みかねない」と危機感を表明。地域で真面目に暮らし、働く人たちの声、思いが届く政治が必要だと述べ、一人の力では変わらないが、その力の輪を広げ、大きなうねりとなるよう、党本部としても支えていくと述べました。
終了後、西村幹事長は記者団の質問に対し、「秋山さんが立候補を決意されたことに、敬意と、果敢な挑戦を応援したい気持ちでいっぱいだ。一人ひとりに直接訴えていけば、必ず有権者に(秋山さんの)思いが届くと確信している」とコメント。野党候補が複数立っていることには、「与党が1人に対して野党がまとまりを作れない困難さはある」とした上で、「一強政治を変えていきたい」と力強い訴えをしているのは秋山さんだけ。県内で1番活動しているのは秋山さんであり、その活動をサポートしていきたい」と述べました。