参院比例区・青木愛(あおき・あい)候補は6月30日、東京都北区で個人演説会を開催。小沢一郎衆院議員をはじめ、各級自治体議員ら100人を超える支持者が応援に駆けつけました。

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 今回の参院選について青木愛候補は、「バブルが弾けてから30年の自公政権の総括」ではないかと問いかけました。消費税率が3%から10%に上がり、墨田区職員の4割弱が非正規というように不安定雇用が著しく拡大し、水道も民営化されるなど、行き過ぎた規制緩和で国と民間がやるべきことが逆転していると指摘。さらに先進国で日本だけが長年、物価に対する実質賃金が下がっていることを問題視しました。

 最近の電気、ガス、ガソリン、食料品などの値上がりのラッシュ、年金額の引き下げ、さらに秋からの医療費の窓口負担引上げに言及し、「いつになったら国民の生活が楽になるのか。こうした状況を作ってきた自公政権30年の総括としての参院選挙。国民の皆さまが今の暮らしに満足しているなら良いが、不平不満があるのであれば、この機会に皆さまの貴重な一票を投じてもらいたい」と呼びかけました。

 また、国会議員を務める傍ら東京と千葉で保育所を営んできたという青木候補は、自らの政治の原点が「働くお母さんの子育て支援だ」と強調しました。20年の取り組みが功を奏し、東京の待機児童問題では児童より保育所の方が多いくらいだと説明し、「政治的にはだいぶ前に進んできた」と報告しました。

 今後、実現させたい政策として「高等教育の無償化」を掲げました。「経済格差による教育格差と指摘されている。こういうことがあってはならない。全ての子どもにその可能性を十分に開いてもらう機会、教育の機会を政治の側から整理していく必要がある。高等教育の無償化。次の6年をかけて前進させていきたい」と力を込めました。

 IPS細胞で再生医療に道を開いた山中伸弥教授の業績に触れて、「いつも時代を切り開くのは人であり、先端科学技術だと主張してきた。30年間で科学技術、基礎研究の予算を削ってきた自公政権の責任は大きい。今、国力がどんどん落ちている。そこも復活させなければならない。人に投資、先端科学技術に大きく予算配分をしていきたい」と抱負を表明し、そのためにも自身を国会に再度送ってもらいたいと訴えました。

「皆さんのお役に立つことができる政治家だ」小沢一郎議員

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 青木愛候補を20年にわたって見てきたという小沢一郎議員は、かつて参院議員だった青木候補に衆院選挙への立候補を要請。それに応じて見事に当選を果たした青木候補について「参議院の任期を4年も残し、勝つかどうか分からない選挙に出るというのは到底できない。この一時を持って、大した奴だ思うようになった」と明かしました。

 その後の青木候補の道程に関して、政治家に必要な素養の観点から太鼓判を押しました。小沢議員は、「国会議員は仲間うちの信頼、行政官僚の信頼を得て、(官僚を)きちんと使いこなせる者でなければ、実際政治はできない」と指摘。その意味で青木候補は、「上手く官僚を使って、信頼を得て政治活動をやっている。思うようにはできないかもしれないが、皆さんの役に立つことをできるような政治家になってきた」と高く評価しました。「皆さんのために参議院議員として働いてもらいたい」と会場を埋めた支援者に更なる支持拡大を呼びかけました。

 また、今の政治の一番の問題について小沢議員は、「競争して強い者が勝ち残ればいいい。弱い者は強い者の庇護のもとに暮らしていけという考え。今日の世界では、この考え方は古いもの、誤ったものとして放棄されている。日本ではその考え方が政治の根幹をなしている。私どもと全く相反する考え方だ」と訴えました。

 政治の本質については、「日本国民がどこに住んでいても、どんな職業の者でも皆が等しく幸せを、より良い生活を享受できるようにする。そのために政治はある」と説きました。ところが、「この考え方が全く失われてしまった。これが自公政治の大問題だ。もう一度、『国民の生活が第一』。政治とは国民の生活を支え、より良い明日を作り上げるためのもの。この原点に返らなくてはいけない」と力を込めました。

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