参院京都選挙区・福山哲郎候補は7月2日、京都タワー前で東京選挙区の蓮舫候補、全国比例の辻元清美候補、そして枝野幸男前代表とともに街頭演説会を開きました。福山候補は、「権力を正せるよう野党を強くブレなくする。それがわれわれの使命だ」と表明しました。蓮舫候補は、「今こそ、議会の力が必要だ」と力を込めました。
福山哲郎候補
福山候補は、「自民党の数を多くしてしまったらダメ。すぐに横着し、国民の生活に寄り添わなくなるから。だから強くてぶれない野党が大事ではないか」と訴えました。ただし、「自民党をピリッとさせる」と主張する野党党首のようでは、「野党か与党か分からない」と断じました。物価高に何もしない岸田政権に対して、「堂々と物を言って国会で論戦する。そういう役割を福山哲郎にやらせてほしい」と自身への支持を訴えました。
蓮舫候補
蓮舫候補は、「立憲民主党がなぜ必要なのか。国会で与党の数を増やして何が変わるのか。質問をしない議員が増えるだけではないか。質問しても自画自賛。総理を誉め、大臣を誉め、自分の実績を誉め、何の問題も指摘しない議員を増やすんだったら、政府にとって都合の悪い厳しい指摘と改善ができる仲間を国会にもう一度送ってもらえないでしょうか」「どうやったら国民の暮らしを、仕事を守れるかという議論をする。私たちにその力を与えてもらいたい」と訴えました。
辻元清美候補
辻元候補は、岸田政権の物価高対策について「反対のことばかりやっている」と懸念を示しました。「世界の先進国は、物価が上がったら年金を上げるの当たり前だ。なぜかと言うたら、物価上がって物を買わないようになったら困るから。しっかり年金を上げて高齢者にもしっかりお金を使ってもらって景気を底上げしないといけないから。物価が上がっているのに年金を下げたらさらに景気が下がる」と述べ、政府に政策転換を求めました。
枝野幸男前代表
枝野前代表は、昭和の時代に通用した「役所は余計なことをするな、規制緩和だ。小さな政府だと」という政治は、令和では「時代遅れのやり方だ」と疑問を呈しました。今でもそのやり方を押し進めている大阪の新型コロナによる死亡者数が「人口当たりの亡くなった数が圧倒的に多い。なぜか。全国で1番小さな政府をやっているからだ。保健所をぶった切り、公立の病院をぶった切ってきたから命を落とす方が多いのだ」と厳しく指摘しました。
また、立憲民主党結党時の2017年10月、福山哲郎候補とともにこの場所で演説したことに触れた枝野前代表は、「強い者、豊かな者をさらに強く豊かにしても、それは世の中に行き渡らない。これからの時代は社会を下から支えて、押し上げる。右でも左でもく、上からの政治を草の根からの政治に変えていかなければならないと訴えた」と言及。この参院選で「社会を下から支えて押し上げる。新しい政策の方向をとらせてもらいたい」と訴えました。