第2次世界大戦後にシベリアやモンゴルに抑留され、強制労働に従事するなかで死亡した人たちを追悼する集いが8月23日、東京都千代田区の千鳥ケ淵戦没者墓苑で行われました。立憲民主党からは長妻昭政務調査会長が出席しました。
長妻政調会長は追悼のあいさつで、「今現在、抑留された方々は最年少の方でも90代後半になっておられます。旧ソ連・モンゴルに連行されお亡くなりになった約6万人の中で、いまだ氏名すら判明していない方が約1万5000もおられます」「シベリア特措法に規定されているお亡くなりになった方の特定や遺骨収集など、ロシアのウクライナ侵略で困難を極めていますが、私たち政治家として、政府・国会あげて、今後とも粘り強く取り組んでまいります」と語りました。
また、「人類は、科学技術を飛躍的に進歩させましたが、未だ、自分の心をコントロールする術(すべ)をつかんでいません。欲望が果てしなく拡大し暴走して、戦争を引き起こす、この肥大化する欲望を、いつになったら制御できるようになるのでしょうか。私たち人類に課せられた思い課題です」との認識を示し、「その重い課題を胸に、皆様がシベリア、モンゴル等で経験した過酷で、貴重過ぎる経験を後世にしっかり伝えていく、私たちは、この責任を果たしてまいります」と述べ、哀悼の誠を捧げました。