8月27日、立憲民主党女性議員ネットワークの夏季研修会がオンライン形式で開催され、来年の統一自治体選挙を控える党所属の女性自治体議員など80名近くが参加して熱心な研修や活発な議論を行いました(研修会日程は下記参照)。

 同ネットワークは、党規約第36条第2項に基づく党所属の女性議員等による組織で、全国の女性自治体議員が連携し、ジェンダーの視点をもった政治への変革を求め2020年12月に結成されました。

<8月27日 夏季研修会日程>

▼13:00~開会
挨拶:村上裕子・女性議員ネットワーク代表(札幌市議会議員)
泉健太・党代表(衆議院議員)
遊佐美由紀・自治体議員ネットワーク代表(宮城県議会議員)
運営委員会報告

▼13:30~14:30講演1
「参院選の振り返りと女性議員を増やす取り組みについて」
講師:辻元清美参院議員

▼14:40~15:40講演2
「ジェンダー平等推進の国際的動向とSDGsの主流化」
講師:只松観智子さん(株式会社Think Impacts代表取締役)

▼15:50~16:40参加議員による交流会、グループトーク

▼16:40~閉会
挨拶:森本真治・党組織委員長(参議院議員)
姫野敦子・女性議員ネットワーク副代表(岩国市議会議員)

 全体の司会進行は、女性議員ネットワーク事務局長の阿部祐美子東京都議会議員が務め、最初に同代表の村上裕子札幌市議会議員より、先の参院選での取り組みに謝意を述べつつ、「本日は28都道府県から80名近くの参加を頂いた。皆さんにとって有意義な研修会となるようにしたい。女性議員ネットワークとしてあらゆるジェンダー差別が解消され、人権が尊重される社会の実現のためこれからも取り組んでいきましょう」と開会のあいさつをしました。

 次に泉健太党代表があいさつに立ち、女性議員ネットワークの日頃からの取り組みへ謝意を示した後、26日の両院議員総会で承認された新執行部人事や今後の取り組みについて報告しました。

 さらに、自治体議員ネットワーク代表の遊佐美由紀宮城県議会議員より、「立憲民主党は新しい政党で私たちが作り上げていくつもりで初心を忘れずに議会活動に取り組んでいきましょう。また議員活動など日頃の悩みがあればぜひこのネットワークに相談いただきたい。今日の学びを今後の取り組みに生かしていきましょう」などとあいさつしました。

 その後、同ネットワーク運営委員会の決定事項について村上裕子代表より報告がありました。

 全体研修の1コマ目は、先の参議院通常選挙で当選された辻元清美議員より「参院選の振り返り、女性議員を増やす取り組みについて」をテーマに講演があり、衆参の選挙の違いや旧統一教会の抱える問題、女性議員ネットワークの重要性などについて活発な意見交換が行われました。

 2コマ目は、株式会社Think Impacts代表取締役で、ダイバーシティ経営やコーポレートガバナンスに関してコンサルティングを提供している只松観智子さんをお迎えし、『ジェンダー平等推進の国際的動向とSDGsの主流化』をテーマに、日本はまだまだジェンダー不平等との問題意識から、SDGsを軸にジェンダー平等推進を図ることの重要性や専門家活用の大切さなど示唆に富む講演をされ、参加議員との熱心な意見交換が行われました。

 次に参加議員同士の交流会に移り、オンライン上で6つの班に分かれてのグループトークが行われ、来年の地方選を控えて選挙に役立つことなどの経験交流を報告しあい、最後に参加者全体で共有されました。

 閉会にあたり、26日開催の両院議員総会で新しい組織委員長となった森本真治参院議員より、自身の自治体議員経験にも触れつつ「来年の統一自治体選挙に向けぜひ現場の声を聞かせていただき、これからも皆さま方と連携しながら取り組みを進めてまいりたい」とあいさつしました。

 そして、同ネットワーク副代表の姫野敦子岩国市議会議員より「この女性議員ネットワークが真のネットワークとなり各自の議員活動に資するよう、またお互いに切磋琢磨していけるように取り組んでまいりたい。本日はありがとうございました」と締めのあいさつがあり、全日程が終了しました。

 コロナ禍のため制約の多いオンライン研修会となりましたが、参加議員からは内容の濃い有意義な研修だったなどの感想が寄せられました。女性議員ネットワークでは、自治体議員ネットワークとも連携しながら、統一自治体選挙に向けたプログラム研修や、ジェンダー平等推進に向けた取り組みなどの活動を進めることにしています。

スクリーンショット (50).png