泉健太代表は9月24日、「こどもを核とした街づくり」を行っている兵庫県明石市を訪れ、明石駅前の複合施設パピオスあかしを視察。泉房穂市長と意見交換をしました。視察には、渡辺周、井坂信彦両衆院議員も同行しました(写真上は、明石駅近くの魚の棚商店街で説明を受ける泉代表)。

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パピオスあかし

 明石市は、「こどもを核としたまちづくり」を掲げ、高校生までの医療費完全無料化や第2子以降の保育料の完全無料化などを行っています。こうした子ども・子育て支援策を実施することで、子育てしやすい安心のまちとなり、人口が増え、そのことにより地域がにぎわい、地域経済も活性化し、その結果税収も増えるという好循環を生んでいます。税収が増えることで、高齢者や障がい者施策が充実し、すべての人にやさしい街を目指すことにもつながっています。

 泉市長は、「こどもを核としたまちづくり」の理念について、(1)すべての子どもたちを(2)まちのみんなで(3)本気で応援すれば(4)まちのみんなが幸せになる――と説明。(1)貧困家庭に限定するのではなく、誰一人見捨てず(2)親だけの責任ではなく、行政や地域や市民みんなで(3)予算の範囲内ではなく、あれやこれやも全部やり(4)社会の分断ではなく、まちの好循環――を考えていると語りました。

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 視察した「パピオスあかし」は明石駅前にあり、飲食店などの商業施設のほか、市民図書館や一時預かり専用の保育施設や、中高生を対象に、フリーWi-Fiもある勉強や交流ができる場所、乳幼児から小学生を対象にした大型遊具施設、幼児向け絵本や小学生低学年向け図鑑などがある「こども図書館」、市の窓口やこども健康センターなどが入った複合施設です。

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明石高校美術科が制作した中高生世代の交流スペースの壁面画
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手話フォンを体験する泉代表

 視察後、記者団の取材に応じた泉代表は、「『こどもを核としたまちづくり』の好循環を実感した」と語り、参院選でも訴えた所得制限を設けず、子ども・子育て予算の倍増を臨時国会や通常国会でも訴えていきたい、明石の取り組みが全国に広がるようにわれわれも応援をしていきたいと述べました。

 同席した泉市長は、泉代表が子ども予算倍増と所得制限撤廃を訴えたことに「市長としてほんまに嬉しい」と語り、期待を寄せました。

 また所得制限は中間層に不満が残り、あわせて分断を生むと指摘。経済回すには所得制限は望ましくないとも語り、少子化対策と経済対策の両面から、「(お金はかかるが)所得制限なき子ども予算の倍増による政策を重視すると一気に今の日本社会では、経済成長や少子化の歯止めになる」と語りました。

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