岡田克也幹事長は10月10日、熊本県を訪れ、農家やJAの選果施設、半導体製造会社最大手の「TSMC」が熊本県内で建設中の半導体製造工場「JASM」を視察しました。また、党熊本県連の役員、連合熊本の役員との懇談、蒲島郁夫熊本県知事との意見交換をそれぞれ行いました。今回の視察には、鎌田聡、西聖一両熊本県議、西岡誠也、吉村健治両熊本市議、出口慎太郎県連副代表らも参加しました。

 農家の視察では、スイカやミニトマトなどを栽培している小佐井幸一さん方を訪問しハウス栽培の現状などについて話を聞きました。小佐井さんからは、「資材類や燃料費、人件費などの高騰が経営を圧迫している。台風なども多くなり、耐候性のハウスを建てるとなれば、10アールあたり1千万円の自己資金がいる。また急激な円安の影響も出てきている」「高齢化率も高く、後継者育成も十分ではない。自分の子どもに跡を継いでくれとはとてもではないが言えない」などの、苦しい状況が報告されました。

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 選果場の視察では、JA熊本市北部支店の坂本学理事から説明を受けた後、担当者の案内で、ロボットを導入した施設内を見て回りました。岡田幹事長は、「いろいろと選果場は見てきたが、スイカの選果場はここが初めて。とても興味深かった」と述べました。

 建設中の半導体製造工場「JASM」の視察では、「毎日約1200人の作業員が建設に携わっている。この工場にはおよそ1700人が就業することになり、2024年度中の操業開始を目指している。半導体産業の集積を図り、熊本県のみならずオール九州の取り組みにしたい」などと、県の担当者らから説明を受けました。

 今回の熊本県訪問について記者団から感想を求められ、「訪問の目的は党熊本県連との意見交換。まずは熊本県連がどう考えているか聞くことが大事。その上で、今回新たに幹事長に就任したので、方針について説明した。また最大の応援団の連合とも同様に意見交換を行った」「党本部としてやることは全体の支持率を上げていくこと。すぐには難しいが、統一自治体選に向けて、一つひとつ支持が上がっていくようにする」などと答えました。

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 蒲島熊本県知事との意見交換については、「熊本県の現状や今後について話をした。台湾の半導体企業の誘致などで、いろいろなことが変わるということを実感させていただいた」と述べました。