参院外交防衛委員会が10月13日に開催され、福山哲郎参院議員が質問に立ち、北朝鮮の弾道ミサイル発射に関連して、(1)北朝鮮の核戦略、(2)制裁の実効性、(3)北朝鮮問題の国会審議の在り方――等について質疑を行いました。

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 福山議員は「外務大臣として北朝鮮の意図をどのように考えるか」と問うたところ、林外務大臣は、「相手の意図について言及するのは差し控えたい」と述べた上で、9月に最高人民会議法令で核武力政策が採択されたと承知していること等に触れました。

 福山議員は、北朝鮮は核の先制不使用の方針を大きく転換し、国際社会への懸念材料と指摘し、核実験の準備状況について問いました。浜田防衛大臣は「核実験を実施する準備が整っている可能性がある」と指摘し「米国、韓国等と緊密連携し、必要な情報の収集、分析、経過監視に全力をあげ、北朝鮮の非核化に向け連携していく」と述べました。

 福山議員が北朝鮮への制裁の実効性について質したのに対し政府は「安保理の制裁委員会が報告書を出している。制裁逃れの事案がいくつか報告されている」と答えました。福山議員は「制裁の実効性を上げるためにどうすればよいか、政府内で検討すべき」と求めました。

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 福山議員は、北朝鮮のミサイル発射の準備状況に関する防衛省の把握状況等について質問しました。防衛省は「詳細についてお答えすることが困難」と述べました。これに対して福山議員は、現在の緊迫した状況を踏まえた一つのアイディアとして、「相手の核の開発が進んだり、核実験の可能性がある中で、わが国の能力について、この国会、委員会で秘密会」で行うことを提案しました。「国会が決めることだが、政府、与党での検討」を求めました。外交防衛委員長は「後刻、理事会において協議する」と述べました。


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