逢󠄀坂誠二代表代行は1月30日、衆院予算委員会で2023年度予算の基本的質疑に立ち、(1)闇バイトによる強盗事件(2)少子化対策(3)農業(4)原発(5)総理の任命責任――等について質問しました。

■闇バイトによる強盗事件
 逢󠄀坂代行は、ネットで人を募った強盗事件が全国で頻発している件について、「類似の事案は2019年、2020年もあったかと承知している」と指摘。類似事案があったのであれば、端緒をもっと早くにつかめたのではないのか政府にただしました。また、国民の不安を払しょくするために政府が考えていることを発信し、同様の事案を発生させないための対策が必要だと岸田総理に求めました。岸田総理は、「全貌を解明したうえで、結果として取り組むべき課題を抽出した上で、政府として適切な対策を講じていく」等と答弁しました。

■少子化対策
 少子化対策に取り組むことは極めて大事だと述べる逢󠄀坂代行は、「日本の少子化の要因は何なんだというところをしっかり把握したうえで対策を講じなければ、穴の開いたバケツに水を注ぐようなものだ」と述べました。若い世代の収入が少ないために、結婚しづらい状況にあることを少子化の原因としてあげ、「少子化対策をやるときには、非正規あるいはパートアルバイト、こういうところを少しでも改善をしていくということをやらなければいけない」と訴えました。岸田総理は、「基本的には同感だ」と述べ、「雇用の安定をはかり経済的基盤を確保することで、若者が将来にわたる展望を描けるようにすることが重要だ」と答弁しました。

■農業
 餌代が高く、燃料や電気代も高騰しているために酪農家が厳しい状況になっていることに触れました。また脱脂粉乳の量がだぶついているために牛の搾乳の量が制限され、経営が厳しくなり離農が進んでいる状況を指摘しました。逢󠄀坂代行はこうした状況に対策を打つため、緊急的にどのくらいのペースで酪農家が減っているかを政府が把握すること、GATTウルグアイラウンドで約束している生乳換算で約13.7万トンの指定乳製品の輸入を一時的に停止することを提案しました。岸田総理は、酪農家の実態把握について「早期に実態を把握するということについては重要である。これは論をまたない。どういうことが可能なのか農水省に検討させる」と前向きな答弁をしました。輸入停止については、「具体的に法的義務との関係でどうなのか。これは政府として検討したうえで、方策についてこの議論を進めていきたい」と慎重な考えを示しました。

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