衆院予算委員会で2月4日、基本的質疑が行われ、立憲民主党から大西健介、米山隆一、藤岡たかお、山岸一生、中島克仁各衆院議員が質問に立ちました。

■大西健介衆院議員

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 大西議員は(1)自民党裏金問題(2)ガソリンの暫定税率の廃止について(3)岩屋外務大臣の議員宿舎への不審者侵入事案(4)中国人向けの短期滞在査証の緩和措置について(5)外国人向け消費税免税について――等について質疑しました。

 自民党の裏金問題に関連して、安倍派会計責任者が参考人招致に応じないと返答があった件について、大西議員は「純然たる一般人とは異なる。重篤な病気などやむを得ない事情なら話は別だが、国権の最高機関の議決に対して、いやだから来ないというのは許されない。参考人の精神的負担もあるので、いろいろな工夫もできる。強制力をもった方法をとらざるを得なくなる前に、自主的に参加してほしい」と改めて参考人招致応じるように求めました。
 これに対して、石破総理は「国会の判断による。行政府として申し上げることではない」と述べるにとどまりました。
 大西議員は、裏金問題の全容解明が求められていると、自民党の姿勢を批判しました。

 ガソリンが高騰していることについて。「自民、公明、国民民主党の3党が暫定税率の廃止を合意しているが、時期が明記されていない」として、時期のメドを問いました。
 これに対しても石破総理は「政党間での協議の結果を踏まえて適切に行う」とだけ答え時期については触れませんでした。

■米山隆一衆院議員

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 米山議員は(1)自民党清和政策研究会の元事務局長の参考人招致(2)東京都連他の政治資金収支報告書不記載問題(3)選挙における誹謗中傷・不正に対する対応(4)政府・日銀の物価についての見解――等について質問しました。

■藤岡たかお衆院議員

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 藤岡議員は、防衛整備移転円滑化基金について、予算の有効活用での視点から総理・防衛大臣らに質問。令和5年から開始された同基金において、これまでの事業費支出額が見込み実績を含め15億円であるにもかかわらず、毎年400億円が積み立てられていることについて、積算根拠が不十分で妥当性がないと指摘。「本当に効果的な予算の使い方をしていかなければならない」と問題視しました。

 その他、「防衛整備基盤協会への天下り」「基金シートにおける同基金の成果目標・成果指標等」「GX予算の中国企業への流出などの懸念」について質問しました。

■山岸一生衆院議員

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 山岸議員は、高校授業料の実質無償化について質問。立憲民主党が、東京都で提案し始まった所得制限のない高校授業料の無償化(東京方式)について、「全国展開」すべきと提案しました。その上で、高校授業料の無償化支援を受けられる基準である年収約910万円未満の世帯は「富裕層」ではなく「中間層」であるとして、「中間層を分断する所得制限は撤廃すべき」だと強調しました。

■中島克仁衆院議員

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 中島議員は、医療費が高額になった患者の自己負担を一定額までに抑える高額療養費制度の上限額引き上げについて、「いったん立ち止まって初年度の引き上げは凍結し丁寧に慎重に進めていくことが必要」だと強調。凍結を含めた検討を強く訴えました。石破総理は、今回の決定プロセスで丁寧さを欠いていたことを認め、「厚労省として関係の方々と意見交換し承る努力を最大限する。その上で、この場で私どもの見解を提示し、それは多くの方々にご理解ご納得いただけるものになるよう最大限の努力をする」などと答弁しました。