立憲民主党は5月28日、三重県津市で「りっけんと語ろう!憲法対話集会 in 三重」を開催。党憲法調査会の中川正春会長、近藤昭一会長代行、枝野幸男参与が登壇しました。まず、枝野参与が「立憲主義に基づく論憲とは」と題して講演し、続いて中川会長が国会及び党内の憲法論議の現状を報告しました。その後に参加者と意見交換し、最後に近藤会長代行がまとめのあいさつをしました。

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  枝野議員は冒頭、登壇した3議員が法律を作る権力を与えられているが、それはなぜかと参加者に問いかけました。「選挙で選ばれたから」という回答だと、「半分正解だ」と述べました。もう半分について「選挙で勝った人に権力を預けるという決まりごと」があり、「そのルールに基づいて選ばれた人が、皆さんから権力をお預かりをする」「この誰が権力を預かるのかを決めているルールが憲法」と説明しました。

 教育無償化を憲法に明記するという主張に関して、「法律を作れば簡単にできてしまう」ものだが、たとえ憲法に書いても「予算の裏付けがなければ無償にならない」と指摘しました。憲法に書かなくてもできることを、一生懸命に憲法議論にしている勢力に対して、「憲法に高等教育無償化と書くためのエネルギーがあるなら、必要な財源をどこから持ってくるかに汗をかく方が、よっぽど建設的な話だ」と強調しました。

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 中川会長は、立憲民主党の憲法論議の基本姿勢について、「この憲法で生きてきた日本の姿を誇りにしていきたいし、憲法を基本にし、これからも歩んでいきたい」と表明しました。その基本を堅持しながら党憲法調査会で「国会のあり方」「情報化社会と人権保障」「地方自治」「安全保障」の4分野に課題を整理し議論を進めていると説明しました。それぞれの憲法課題を議論し、法律で対応できるなら、そうしていくし、憲法での対応が必要であれば、改憲を議論していくというスタンスが論憲だと訴えました。

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 近藤会長代行は、「誰が(憲法を)守るべきか、守らなければいけないか」が99条の憲法尊重擁護の義務で明らかになっていると指摘し、「憲法は、皆さんが守るのではなくて、(権力者に)守らせるものだ」と説きました。憲法で縛られている国会議員ら権力者側が改憲を言い出している姿勢に対して「おかしいではないか」と疑問を呈しました。時代の要請や立法事実から憲法改正案が国会で発議される場合、「国民の皆さんの意思、思いが出てこなければならないし、尊重されなければならない」と力を込めました。

 なお、対話集会の司会は、党三重県総支部連合会幹事長の三谷哲央県議会議員が務めました。