働く、子育てする、地域で暮らす市民として政治が社会に追い付いていないと感じたという今泉まお兵庫4区総支部長。持続可能な社会に向けていま必要な政策は何か、話を聞きました。
今泉まお公式ウェブサイト https://www.mao-imaizumi.com/
子どもの頃から宇宙や読書、音楽などが大好きで、文化・芸術と科学のどちらにも関われるデザインの力で社会貢献をしたいと「日本科学未来館」に約13年間勤務。最先端の知見に触れ、その研究はどんな可能性を拓くのか、あるいはリスクはあるのか、どのように科学に向き合い社会に活かしていくのかを考える仕事をしてきました。例えば2006年、『65億人のサバイバル―先端科学と、生きていく。』という企画展で、人類が直面する地球温暖化や食料危機といった地球規模の課題をテーマに、食料、住環境、情報といった各分野の“サバイバルキット”として展示をつくりコンテナに詰め込んで国内外を回り、市民と専門家がともに未来を考える場を作りました。
社会の考え方の変化に一番遅れているのは政治
政治を志したのは、研究者やものづくり、文化に携わる人々は10年、100年先の未来を見据えて仕事をしているのに、政治が単眼的、短期的な政策ばかりで、文化も学術も今役に立つもの、お金が儲かるものが優遇され、そこに携わる人たちが厳しい環境に置かれていたこと。また、社会の持続可能性ではなく、これまでの価値観に固執し、例えば同性婚や選択的夫婦別性などの社会の変化への対応は政治が足を引っ張っている。一番遅れている政治を変えないといけないと思いました。
さらに、子どもが生まれたことで子育てのしにくさを経験し、子どもの未来に重石を乗せている政治を変えたいと思ったこと。立候補は遠い選択肢でしたが、デモや集会に参加し、市民と政治家が一緒になって路上から国会に声を届けた経験から見えてきたことも大きいです。
子どもたちの将来に責任を果たす政治を実現したい
政治は困っている人、自分の力ではどうにもならない人たちに寄り添い、課題解決につなげることと、長期的なビジョンを示し投資をしていくことが大事だと思っていますが、今の政治にはどちらも欠けている。私は今の命を支え、未来を大切にする、子どもたちの将来に責任を果たす政治を実現したいです。
党が打ち出している子ども・子育て支援策、エッセンシャルワーカーの待遇改善と人材確保、大学までの教育無償化、あるいは持続可能な農業経営や食料自給率を上げるという、未来に向けた政策転換に賛同しています。長期的な視野にたった文化や教育、研究分野への投資は、国にしかできません。環境政策、エネルギーシフト、気候変動、生物多様性保全にも取り組みたいです。
現在問題になっているマイナンバーカードについても、本来デジタル化は多様性と個人の尊重が重要であるのに表面的に制度だけ整えても機能しません。自公政権による現在の方向性は、根本の設計思想よりもカードありきで進んでいます。誰一人取り残さないデジタル化を実現できるのは立憲民主党であるはずと考えています。
多様性こそが力になる
私が活動する兵庫4区は、農村やニュータウンが混在する多様な地域です。地域を回ると、近くのバス停がなくなった、独り暮らしで不安だ、子どもがどんどん少なくなる、かつてはお店がたくさんがあったのになくなった、農業の担い手がいない…といったお声も伺います。一方で、こうした課題に先進的なアイディアで取り組むたくさんの方々に出会い、日々学んでいます。この地域には、人の力があります。培われた技術や魅了的な文化、自然の恵み、地域の支え合いがあります。政治が方向性を指し示すことで、人と多様性を力に、この地域の希望を広げていけると信じています。
地域に暮らす一人として、対話を重ねながら、多様性を尊重する、一人ひとりが主役の政治をできる立憲民主党の一員としても、地域の力になるために行動していきます。