【代表談話】広島の原爆の日を迎えるにあたって
立憲民主党代表 泉健太
78年前の今日、広島に人類史上初めて原子爆弾が投下され、多くの命が奪われました。犠牲となられた方々に哀悼の意を表するとともに、ご遺族や未だ被爆の健康被害や辛い記憶に苦しまれている方々に、心よりお見舞いを申し上げます。
本年5月に開催された広島サミットでは、各国首脳が平和記念資料館を訪問し、慰霊碑に献花を行いました。各国首脳が被爆の実相に触れ、核兵器の惨禍を二度と繰り返さない、核兵器による威嚇、使用は許されないとの意志を確固たるものとし、具体的に行動することを期待します。
一方で、いまだ世界では核拡散、核による威嚇が続いています。ロシアによるベラルーシへの核弾頭搬入は国際社会の取り決めと意思に反する行為です。
立憲民主党は、国際社会におけるNPT体制の堅持、核大国の核軍縮、CTBTの発効、透明性の向上、核兵器の廃絶を目指し、国際的な努力を続けます。また、すべての「黒い雨」被爆者への速やかな救済を含め、被爆者援護施策の一層の充実を求めます。
日本が非核三原則を堅持し、国際協調と対話外交、そして専守防衛を基本として我が国の平和を維持すること、戦争被爆国である日本こそが「核なき世界」に向けて先頭に立つことが歴史的・国際的使命であることを立憲民主党はこれからも訴え続けます。
被爆者などの高齢化が進み、直接体験を語れる方も少なくなってきました。私も本年は、例年の平和記念式典参列に加え、動員学徒等犠牲者・動員学徒慰霊塔への献花、そして原爆養護ホーム「矢野おりづる園」への慰問を行います。 記憶を風化させることなく、子々孫々にいたるまで、広島の惨劇を語り継いでいく責務を、今を生きる私たちが担っていることを認識し、メッセージといたします。