立憲民主党は10月12日、泉「次の内閣」第36回閣議を国会内で開催しました。

 泉健太代表は冒頭のあいさつで、宗教法人審議会が同12日に開催され、旧統一教会への解散命令請求を決定したことについて、「われわれは以前から解散命令を求めてきたが、ここに至るまでにずいぶん時間がかかった。被害者の方が待ち望み苦しみ続けてきたことを考えれば遅すぎる」と述べました。また、「つねに最前線で被害者救済に取り組んできた立憲民主党として、教団の財産が散逸することを防止するために、財産保全の措置法案を臨時国会に提出する準備をしている」と述べ、政府・与党に対し協議を呼び掛けていく意向を表明しました。

 自民党の埼玉県議団が提出し、埼玉県議会の委員会で可決し撤回された「虐待禁止条例」の一部改正案については、「自民党県議団は、どんな考え方や思考回路でこの条例を前に進めようとしてきたのか。本当に驚くし呆れるばかりだ」と強調。「子どもの権利や子育て事情をまったく考えずに、親の自己責任ばかりを強調してくる政治がまだ残っている可能性がある。各地方においても注視していかなければならない」と警鐘を鳴らしました。

 補欠選挙中の衆院長崎4区補選、参院徳島・高知補選については「全党あげて応援に入り勝利に向けて邁進していこう」と閣議に出席した各NC大臣に訴え、精力的な取り組みを進めていくことを確認しました。

■「次の内閣」閣議の報告事項及び審査事項は以下の通り

1.報告事項

(1)政調役員について
参議院役員選任に伴い、徳永エリ参議院政審会長が政調会長代理に就任
参議院政審会長代理は19日の参議院の役員会で決定見込み

(2)プロジェクトチームの設置について
経済政策PT
マイナンバー在り方検討PT
閉会中に設置されたものについて確認

(3)ワーキングチームの設置について
憲法調査会(AIとデジタル技術の進展を踏まえた国民投票法等検討WT、参議院緊急集会・選挙困難事態等法整備検討WT、衆議院解散の制限検討WT、安全保障WT)
閉会中に設置されたものについて確認

2.審査事項

【政策審査】

(1)マイナ保険証に関する基本的考え方
マイナ保険証に関する基本的考え方(2023年10月12日).pdf
了承

【議員立法登録・審査】

(2)保険証廃止延期法案(保険証併用法案)(通称)(「行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律等の一部を改正する法律の一部を改正する法律案」)
登録・賛成了承

【議員立法登録】
(3)児童扶養手当法の一部を改正する法律案(通称「児童扶養手当増額法案」(仮称))
登録了承

【プロジェクトチーム設置申請】
(4)ビジネスと人権プロジェクトチーム
設置了承

(5)島政策プロジェクトチーム(旧離島対策PT)
設置了承

【政策審査】
(6)立憲民主党の経済政策「人からはじまる経済再生」
了承。今後の取り扱いについて代表、政調会長に一任。