泉健太代表は1月30日、政府4演説が行われたのち、国会内で記者団からの取材に応じました。

 施政方針演説の受け止めを問われると、「力のない演説でした。ずいぶんと裏金に頭が取られていることを感じる演説でした」と述べました。そのうえで、「明日からはまず、震災復興そして賃上げ、少子化対策や教育の無償化を取り上げ、政権交代に向けてまずはこの裏金問題の実態解明を迫っていきたい」と今後の国会論戦について話しました。

 岸田総理が派閥裏金問題の実態解明について具体的な言及をしなかったことについては、「本当に驚き」と述べ、「反省するのであれば裏金だったということを認めなければいけないのに、その言葉すら消そうとしているのは非常に不誠実だった」と振り返りました。また、演説の中で「政策集団が派閥すなわちお金と人事のための集団と見られても致し方ない」と認めたことについて、「総理も今までの岸田派は全てお金と人事のための集団だったということを公に認めたということではなかったか。そこを本当に断ち切るつもりがあるのかも問うていきたい」と述べました。

 物価高に負けない賃上げを実現すると演説したことについては、「実は物価高に負けない賃上げがむしろ揺らいでいるのではないか」と指摘しました。6月に大型減税が控えていることに触れ、「大型減税が行われれば可処分所得が増えるのは当たり前な話。そんな低い目標でいいのか。賃上げで物価高を上回れるのか、減税で下駄を履かせるのか。そこを明日(の代表質問で)は確認したい」と述べました。