立憲民主党は4月25日、泉「次の内閣」第58回閣議を国会内で開催しました。

 冒頭のあいさつで長妻昭政務調査会長は、「わが党の多文化共生の考え方の法案であり、政府案と並べて、どちらが選ばれる日本になるのか、外国人労働者が気持ちよく働く環境を提供できるのか議論をしたい」と、内閣提出の技能実習制度に代わる制度を創設する「育成就労法案」の対案として「外国人労働者安心就労法案」を本日提出したと報告しました。  

 また、自民党の政治改革案について、「連座制だけのところを見ても、『なんちゃって連座制』、あるいは『連座もどき』という発言も出ているが、その通りだ」と訴え、自民案では、岸田派の会計責任者に有罪判決が出たが、自民案の確認書が導入されたとしても岸田総理も責任を問われない。さらに対象は国会議員関係政治団体のみで、岸田派のような派閥の政治団体は対象外であることを述べ、「出直してほしい」と自民党の政治改革案の不十分さを批判しました。  

 小林製薬の紅こうじの健康被害問題に関連して、小林製薬以外の食品が原因で入院した案件があるようだが、会社名は一切公表されていないと述べ、健康被害情報の報告義務を課す議員立法を議論し、機能性食品問題に対応していく姿勢を示しました。  

 最後に、「補欠選挙に勝利し、今の政治を動かしていきたい」と3つの衆院補欠選挙勝利に向けて意気込みを語りました。

1. 報告事項

【条約審査(B分類)】

(1)国際復興開発銀行協定の改正の受諾について 《賛成》
(2)欧州復興開発銀行を設立する協定の改正の受諾について 《賛成》
(3)千九百七十二年の廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約の千九百九十六年の議定書の二千九年の改正の受諾について 《賛成》

【議員立法登録】

(4)政治資金規正法等の一部を改正する法律案(通称:政治資金透明化法案) 《登録了承》
(5)政治資金パーティーの開催禁止法案 《登録了承》
(6)機能性表示食品の安全性の確保に関する法律案 《登録了承》

2. 審査事項

【内閣提出法案審査】

(1)金融商品取引法及び投資信託及び投資法人に関する法律の一部を改正する法律案 《反対》
(2)育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律及び次世代育成支援対策推進法の一部を改正する法律案 《賛成》
(3)新たな事業の創出及び産業への投資を促進するための産業競争力強化法等の一部を改正する法律案 《賛成》
(4)都市緑地法等の一部を改正する法律案 《賛成》

【内閣提出法案への修正案審査】

(5)雇用保険法等の一部を改正する法律案に対する修正案(国民民主党案) 《一任》
(6)地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案に対する修正案 《賛成》

3. その他(部門からの報告等)

【一任結果報告】

情報通信技術の活用による行政手続き等に係る関係者の利便性の向上並びに行政運営の簡素化及び効率化を図るためのデジタル社会形成基本法等の一部を改正する法律案 《賛成》