参院政治改革に関する特別委員会は6月14日、政治改革関連法案に関する参考人質疑を行い、森屋隆参院議員が質問しました。
参考人として政策研究大学院大学教授の飯尾潤さん、駒澤大学名誉教授の大山礼子さん、日本大学危機管理学部教授の西田亮介さん、中央大学法学部教授の中北浩爾さんが陳述しました。参考人からは第三者機関の設置、その在り方、企業・団体献金の禁止、政治団体の継承の廃止、個人献金の促進――等について提案がありました。
森屋議員は、政治改革関連法案について「自民党案に対して7割が評価しないとのアンケート結果がある。抜け穴がある、ザル法というのが理由」。この点について参考人の認識を問いました。
大山参考人は、評価されない原因として「小出しに改革している印象がある。実際に修正案で厳しくなっていることもある。重要なことが附則に入っている。附則では守られるかどうか国民の側でも疑問を感じている」と述べました。
中北参考人は「ポリシーが十分ではく、二転三転してここに至っているということが大きい」「確認書方式は非常にわかりにくい。穴がどこかにあるのではないかとの疑念を抱かれかねない。参議院の審議で詰めるべき」「政策活動費は上限額も決められていない。ザル法と言われても仕方ない」と述べました。
森屋議員は、30年前の平成の政治改革と比べて、今回の政治改革の認識を問いました。
飯尾参考人は、「実態解明と今回の政治資金規正法改正の大項目にはずれがある。引き続き議論を続けることが大切」と述べました。
大山参考人は「今回はあまりに議論の積み重ねがない」「国民を巻き込んだような、どうしたら良いかという議論がないままに、早めに決着しようという感じになっているところが残念」と述べました。
西田参考人「国民が置き去りになっているところは大きい」
中北参考人は「巨大なリーダーシップの空白を明るみに出したのが今回の事件。政党にはしっかしてほしい。政治主導を担うための主体を生み出してほしい」と述べました。