東京都知事選挙(投開票日:7月7日)告示日の6月20日、東京都中野区で蓮舫候補が第一声となる街頭演説を行いました。立憲民主党から、辻󠄀元清美代表代行、枝野幸男衆院議員も参加し、司会は長妻昭政務調査会長が務めました。蓮舫候補は、「若い人たちの負担と不安を取り除きたい。本物の行政改革をぜひ私に担わせてほしい」と力強く訴えました。

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 東京で生まれ育った蓮舫候補は、自らを現職に挑むチャレンジャーだと述べたうえで、「東京は一見華やかだが、もの凄い速度で格差が広がっている。暮らしにくさも広がっている」と指摘。生活費が高騰しているにも関わらず「(自民党)政治は皆さんの暮らしより裏金だ」と述べ、「政治が皆さんの暮らしに届いていないのであれば、私がリーダーとなって東京都の皆さん、あなたのために東京を変えたい」と立候補した理由を表明しました。

 東京都の出生率が0.99という事態に陥っている中、「いろいろな(子育て支援の)メニューを現職が用意していることは評価をする」と述べる蓮舫候補は、「なぜそのメニューが届かないのか。それは結婚を選択できず踏み切れない若い人たちが増えているからだ」と問題視しました。大学を出た社会人の2人に1人が平均310万円の奨学金を抱えているというデータに触れ、「安定雇用に就けなくて、借金を抱えてこれから先の自分の暮らしがわからないという若者が増えているから、まずは雇用を作る、奨学金の負担を減らす。この2つを東京都が率先して行うことの優先順位が高い」と強調しました。そうした状況を実現するために、東京都が発注する企業に雇用者の賃金引き上げを約束してもらうこと、教育・保育・医療・介護現場で働く人が抱える奨学金について東京都が返済支援を行うことを提案しました。こうした施策で自由に使えるお金が増えることで、若い人があきらめずに自分らしい人生を選択できると訴え、「東京都が国よりも率先して行えることだ」と述べました。

 行政改革について「得意分野です」と述べる蓮舫候補は、東京都の財政規模16.6兆円が「正しく使われているか。政官業の癒着は無いか」と指摘。「財政のガラス張りを実現したい」と表明しました。行政刷新担当大臣当時に国で行った、どの事業にどのようにいくらお金が使われているかが一目でわかる行政事業レビューシートの東京都版の導入を主張し、不明瞭な契約を見つけたら正して、「果実、財源が手に入れば私は躊躇なく子どもと若者のために使っていく」と約束しました。

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 蓮舫候補の友人であり、20年以上、戦う仲間としてやってきたという辻󠄀元代表代行は、都知事選の争点の1つとして都市の開発の在り方をあげました。特に明治神宮外苑の再開発について、「どうも利権が怪しい」と述べ、「そんなやり方で都市開発や税金が使われていたら、都民として許せないのではないか」と呼びかけました。そのうえで、莫大な開発に、どのような意思決定に基づきどのような仕組みで都民の税金が使われているのか「すべて蓮舫さんにガラス張りにしてほしい」と求めました。

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 蓮舫候補の前に行政刷新担当大臣を務めていた枝野議員は、当時行った事業仕分けについて「大変なやりがいと悔しさを感じた」と話しました。その理由として、苦しんでいる人を現場で支える人達に予算を回すために利権で中抜きしている構造を壊す思いで行政刷新に取り組んだのに、自民党政権に戻ってやったことは「苦しんでいる人を支える人達を減らし、非正規に追い込んだ」ことをあげました。行政刷新と逆方向に向かっている現状に「強い怒りとやるせなさ、そして申し訳ない思いを抱いてきた」と述べました。枝野議員は、蓮舫候補は国会議員時代にぶれずに利権構造を自分で資料をチェックして戦ってきたと紹介し、「蓮舫さんが都庁のど真ん中に座る。それで安心できる東京ができるのではないか」と呼びかけました。

 司会の長妻政調会長は、蓮舫候補が政策、広報、SNS等何をやるにもチームをすぐに作る力があることを紹介し、「チーム蓮舫でボトムアップの政治を実現する」と訴えました。そして、蓮舫候補が都知事になったら、有識者、専門家、市民が一体となった円卓会議を設置すると掲げていることに触れ、「利権の都政にさせてはいけない。利権かクリーンか。この戦いでもある」と話しました。

あなたと次の東京へ。蓮舫7つの約束



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