東京都内で10月7日、連合第19回定期大会が開催され、立憲民主党から野田佳彦代表が出席し、あいさつをしました。
野田代表は、あいさつの冒頭で、日ごろから各労働現場の声を政策・制度要求として国へ届けていただいているとして、連合の活動に敬意を示すとともに、昨年の衆議院選挙に続き、今夏行われた参議院選挙において、連合をはじめ各加盟産別からの全国的な支援を頂いたことに謝意を述べました。また、芳野友子会長の3期目の続投について祝意を述べるとともに、今大会で退任の松浦昭彦副会長や清水秀行事務局長に対して、「長年のご指導に心から感謝する」と謝意を述べました。そして、10月4日に自民党に初の女性総裁が誕生したことについて、一定の評価を示しつつ「選択的夫婦別姓の実現は遠のいた感がある」「裏金問題のけじめがついていない」と自民党の対応を厳しく指摘しました。経済政策に関しては、中間層の減少はアベノミクスの弊害であると指摘し、給付付き税額控除が物価高と消費税の逆進性対策であり、所得再分配の手段であるとして、その必要性を訴えました。最後に「日本の政治が右傾化する中でも、われわれは右にも左にも流されず、中道をまっしぐらに進んでいきたい」と語り、連合の新執行部に対し「今後もご指導とご支援をお願いしたい」と述べ、あいさつ締めくくりました。

芳野会長は、連合の政治活動及び昨今の政治情勢について、昨年から続く衆参それぞれの選挙を総括し、全国の組合員の協力に感謝の言葉をかけました。しかし、参議院選挙で与党を過半数割れに追い込むことができた一方で、推薦候補者全員の当選には至らなかったことや得票数が前回から減少したことについて、「痛恨の極みであり、深い反省が必要だ」と述べました。また、人々の価値観が多様化する中で、「なぜ組織内候補を擁立するのか」「暮らしと政治はどう結びつくのか」という根本の理解を改めて、組合員一人ひとりと心合わせをしていきたいとしました。
そして、立憲民主党・国民民主党の両党間の関係についても言及し、両党の関係に起因する組織力への影響について率直に現状を述べ、最後に「連合の力の源泉は現場の声にある。構成員の理解・納得・共感なくして組織力は発揮できない」と強調しました。
