野田佳彦代表は12月15日、大分県大分市内で、吉田ただとも県連代表と街頭演説を行いました。大分2区の吉川はじめ衆院議員、県連所属の多くの自治体議員、小林かやこ県連代表代行も参加し、司会は宇都宮陽子大分市議会議員が務めました。
■吉田ただとも県連代表
吉田県連代表は、「すべての人に居場所と出番のある社会をつくる」のが立憲民主党だと強調。「格差を放置し、人権を尊重せず、金権政治」の自民党とは明らかに違うとして、対立軸を明確にして対峙(たいじ)していくと訴えました。
また、県連代表として、党組織の基盤を強化するために、地域の活動を担う自治体議員を増やすとの意気込みを語り、来年2月の大分市議会議員選挙を皮切りに始まる県内の自治体選挙に向け、粘り強く党の理念・政策を訴えていくと述べました。
その上で、県内外の仲間の皆さんと「がっちりスクラム」を組み、来年の参院選では「与野党逆転」を果たすとの決意を表明しました。
■吉川はじめ衆院議員
続いて演説した吉川衆院議員は、「これまで自民党がまったく手をつけてこなかったが、当事者にとっては切実な願い」が叶えられるような状況になりつつあるのが、「今の新しい国会の風景」だと強調。こうしたなか、同性婚を認めないのは「憲法違反」とする判決が出たことを受け、「立法府として実現をしていく」と訴えました。
■野田佳彦代表
野田代表は、吉田県連代表が惜敗した昨年の参院大分補欠選挙において、飛行機の遅延で応援弁士の時間に間に合わなかったとのエピソードを紹介。その「罪滅ぼしで今日は大分にまいりました」と述べ、会場を沸かせました。
また、「いつまで政治とカネの話をしているのだ」とよく言われるが、それは「信なくば立たずという状況が続いたのでは、政策を推進する力が出ないからだ」と強調。政策活動費の廃止については、野党7党共同で法案を提出しているので、むしろ自民党が廃止について「納得するかどうかだ」と力を込めました。
さらに、立憲民主党の要求も踏まえ、政府提出の予算案が28年ぶりに修正された(補正予算案では憲政史上初)ことも踏まえ、約30年間もの「宿題」である企業献金の廃止や選択的夫婦別姓についても「議論の遡上(そじょう)」に乗せ、「風景の変わった国会」で実現していきたいとの意気込みを語りました。
その上で、来年の参院選だけでなく、衆院選も「常在戦場」だと述べ、この大分から「党勢を拡大」していくとの決意を表明しました。