野田佳彦代表は4月12日、佐賀県を訪問し、大串博志代表代行・選対委員長、富永あけみ佐賀県参院第1総支部長らとともに、連合佐賀との懇談、農・漁業関係者らとの意見交換や大串博志議員の国政報告会などに参加しました。

■連合佐賀との懇談

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 野田代表は、立憲民主党を日々支えていただき感謝申し上げると述べた上で、「春闘はこれからで、中小企業にどれだけ賃上げを波及させることができるかが勝負どころだ。さらに、夏の参院選は天下分け目の戦いだと思う。32の1人区で立憲民主党がどれだけ躍進できるかが問われている。これからの戦いに向け忌憚のないご意見を伺いたい」あいさつしました。

 連合佐賀の草場義樹会長は、「参院選に向けて、それぞれができることをしっかりとやっていきたい。それが勝利への道だ。また、地方の春闘はこれからで、トランプ米大統領の(追加関税の)影響を非常に危惧している。昨年の春闘でも大手と中小で格差が開いたが、また格差が開くのではないか。ぜひ、今国会で(トランプ関税に向けた対策の)審議をしっかりとしてほしい」と述べました。

■漁業関係者との意見交換

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 鹿島市の海苔作業場で開かれ意見交換会では、周辺の農・漁業者の皆さんら60人ほどに集まって頂き、現状についての意見交換を行いました。

 野田代表は、地元千葉県船橋市も東京湾での漁業が盛んだと紹介。その上で、「この有明海の漁業が厳しい状況になっていると聞いている。皆さんから教えていただきたい」と述べました。

 意見交換会では参加者から、「玉ねぎ農家をしている。新規の農業者に支援する制度を作ってもらいたい。ヨーロッパなどのように定額支払制度をお願いしたい」「海苔漁業者だが、諫早湾の水門が閉まってから漁業が悪くなった。水門の開門調査を実施してほしい」といった要望が出されました。

 野田代表は、「令和版の、『農業者戸別所得補償制度』をもう一度作ろうと提案しました。かつての民主党政権時代で導入したが、この制度についてはどの地域でも復活してほしいと言われる。実現していきたい」と答弁。大串代表代行は、「開門調査は試されていない唯一の有明海再生策だと思う。これからも皆さんと一緒に農水省に求めていく」などと答えました。

■大串議員の国政報告会

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 野田代表は、「昨年の衆院選で少数与党政権に追い込むことができた。風景が変わった。それで今年度予算が29年ぶりに修正された。外国では、政府予算がそのまま通過することは少ない。与野党で議論して、より改善されたものに修正されるのはあたりまえのこと。今国政は停滞しているのではなく、民主主義が進化していることだ」と、皆さんのおかげで、日本でもようやく実現できるようになってきたと話しました。

 トランプ関税について、「保護主義の台頭がかつては戦争につながった。世界中が瀬戸際だと思う。危機感を持っている国々とともに、自由貿易の旗を高く掲げ、その先頭に日本は立たなければいけない。そういう戦略的な外交を展開しなければいけない」と述べ、石破総理のお尻を叩き、しっかり後押しをしていく考えを述べました。

 また今夏の参院選に立候補予定の富永あけみ参院総支部長について、とてもいい人材だとした上で、「とにかく明るい。元気な富永さんが元気な佐賀を作る。明るい富永さんが明るい日本を作る」と話しました。

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 富永あけみ参院総支部長は、「政治は、私たちの暮らしをより良くしていくためにある。しかし、今の世の中、物価高で暮らしは大変だ。私はこの失われた30年と言われる、まさに就職氷河期世代を歩んできた。私の周りにも正規社員になれず、賃金が低いので結婚もできない友人、知人がたくさんいる。この30年賃金は横ばいのままで、物価上昇に賃金が追いつかない。このおかしい状況は政治を変えるしかない。その思いでチャレンジすることを決意した」と述べ、政治を変えたいと訴えました。

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 大串代表代行は、「国会の風景が変わった中で、野党第1党としての責任を果たしていかなくてはならない。物価高の中で、国民の皆さんの生活がこれだけ厳しくなっている。ここで政治が皆さんの生活を支えることができなくて何の政治か」と、力を込めました。そして、「自民党は大口献金をしてくれるところ、大企業のために動いている。その結果賃金はこの30年間上がらない。企業は内部留保としてため込むのみ。金で動くのではなく、日々暮らし、働く人たちの声で動くことが当たり前の政治だ」と、自民党政治を批判し、今の政権に代わり、政権を担える力があるのは立憲民主党だと訴えました。

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