立憲民主党は4月13日、相模大野駅前で街頭演説会を開催。野田佳彦代表や水野もとこ、牧山ひろえ両参院議員、大塚さゆり、宗野創両衆院議員が参加しました。当日は天候に恵まれない中、多くの人に足を止めていただきました。
冒頭、あいさつに立った宗野議員はトランプ関税について「全世界が経済不調に陥る原因になり得る」とし、米国との交渉の必要性を訴えました。その上で、今夏の参院選公認予定候補である水野、牧山両議院を「国際経験豊かな2人だ。アメリカと対等に交渉のテーブルにつくことができる」と紹介しました。

次にマイクを握った水野議員は、物価高やトランプ関税で国民生活の負担が増す中、政府は特定の企業のために円安を維持しようとしていると説明。「そろそろ本気で怒って政治を変えましょう。やはり政治改革が、親世代のできる未来への大きな責任の1つだ」と力を込めました。
さらに水野議員は、「私は負けず嫌い。自分の命が尽きるときに『こんな日本になっちゃってごめんね』と子どもたちに謝りたくない。一緒にもっと良い未来をつくりましょう」と呼びかけ、演説を締めくくりました。

水野議員からマイクを受け取った牧山議員は、「街頭で『政治に何を求めるか』と質問するとほとんどの方が『物価高対策』と回答する。中でも1番困っているのは食料品の高騰だ。衣食住の中でも食料品は命と健康に直結するものだ」と物価高の現状へ危機感を語りました。
その上で牧山議員は、「命を守る、未来を作るというのが私の政治の原点。これからも、命を守り、未来を作るために一生懸命頑張ります」と意気込みを語り、演説を終えました。

大塚議員はマイクを握ると、「水野議員は28年間JAXA(宇宙航空研究開発機構)の専門職として、牧山議員は国際弁護士として勤めてきた非常に能力の高い2人だ。今夏の参院選では少しでも多くの女性議員を輩出したい」と話し、野田代表にマイクをつなぎました。

野田代表はマイクを受け取ると、(1)米国のトランプ関税(2)水野、牧山両参院選公認予定候補(3)企業・団体献金――等について話しました。

(1)米国のトランプ関税
米国トランプ大統領の関税政策について野田代表は、「日本にさらに深刻な経済危機をもたらしかねない」と危機感を表明。一方で、「日本だけ例外扱いしてくれと言ってばかりではだめだ。今回はどう見たって米国のルール違反なのだから、それを厳しく主張しなければいけない」とし、毅然とした態度で米国と交渉すべきだとの考えを示しました。
(2)水野、牧山両参院選公認予定候補
野田代表は昨年の衆院選の結果、少数与党の国会となり、予算修正や議員立法を実現するチャンスが出てきたと説明。「参院選でも緊張感のある与野党伯仲状況を作りたい」と意気込みました。
一方で、政治の世界に若者や女性の数を増やすことの重要性にも言及。「私以外は女性と若手になってきたという党を作りたい。そのような党で日本の政治、神奈川の政治を変えていきたい」とし、今夏の参院選公認予定候補の水野、牧山両議員への期待を語りました。
(3)企業・団体献金
野田代表は企業・団体献金について、「(禁止を)われわれは諦めていない」と話すと、神奈川県を選挙区とする自民党・小泉進次郎衆院議員の発言に言及。「小泉議員は『党利党略によって自民党を弱体化させようとしているのが企業・団体献金の禁止だ』と言っているが、不祥事を起こさないための制度として提案している。どうしてこんな被害妄想に陥ってしまうのか」と批判しました。
その上で、「企業・団体献金を集めて、政治資金パーティーもやって、お金を集めすぎたら(議員に)商品券を配る。これが自民党の政治だ。政治を劣化させているのはこの金の集め方と使い方だ。そこを正していくためにもわれわれは全力で戦う」と演説を結びました。