栃木県宇都宮市で7月22日、板津ゆかさんが総支部長をつとめる栃木県1区総支部の党員集会、及び全国女性キャラバンキックオフ集会と街頭演説会が開催され、牧山ひろえ、宮口治子、高木真理各参院議員が応援にかけつけました。

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 板津総支部長は学生時代にピースボートで世界一周したり、南米ペルーの考古学博物館で働いたりして見聞を広め、日本や海外の金融機関、海外のIT企業での勤務経験を経て、先月栃木県1区総支部長に就任したばかりの35歳。板津総支部長は集会で、金融やITの知識を栃木県民の皆さんの役に立てたいという思いで急きょ、4月の栃木県議会選挙に出馬し、8千214票を獲得できたものの惜敗した経緯を話し、「世の中を変えたいと思う人々の心に火をつけたと思う」と力を込めました。そして、衆院選出馬を決意した理由について「栃木県で女性の政治家が少ない現状(女性衆院議員ゼロ)を何とかしていきたい」「各党の全部の政策、取り組みを読んでみて、本当に女性活躍や多様性をやろうと思っているのは立憲民主党だった」と語り、一番やりたいのは社会保障改革、そして税制改改革だと訴えました。

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 宇都宮市内で行われた街頭演説で、栃木県連代表の福田昭夫衆院議員は、「エネルギー抜群、ガッツのある板津さん」が総支部長に就任したことを歓迎。失われた30年で格差や貧困が拡大したことや教育費、社会保障の財源を確保できず、子ども予算倍増と言いながら実現を先送りした岸田政権を批判し、「もう岸田総理には任せられない。女性の力が必要だ」と訴えました。

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 牧山議員は、17年間議員をつとめて来た中で、病児保育の拡充を求めても理解されなかったこと、裁判官訴追委員会でセクハラに係る案件を取り扱った時に委員のほとんどが男性で公正な審査ができるか疑問だったことを例に挙げ、「女性・男性の両方の意見が反映されることでバランスのよい社会になる。女性議員を増やしたい」と訴えました。板津総支部長がフィナンシャル・プランナーや宅建の資格をもち、金融経済に詳しいことを取り上げ、経済を語れる女性議員になって、財務金融委員会で活躍してほしいとエールを送りました。

 宮口議員は、議会で女性議員が増えることによる社会的影響について、(1)子育て世代当事者が政策決定に係わることによって従来見過ごされやすかった課題に陽が当たる(2)児童、介護等に関する発言が多くなる(3)女性議員の比率が高いほど自治体の財政規律が高まる──こと等が報告されていることを紹介しました。宮口議員が障害児を育てながら参院選を戦ったことを見て、小学生3人を抱えた女性が今年の統一地方選に出馬し、当選したことを取り上げ、女性候補者ががんばっている姿が、ほかの女性が選挙に出る勇気につながると訴えました。

 髙木議員は、世界経済フォーラムが初めてジェンダーギャップ指数を発表した2006年に日本は80位だったが、今年は146カ国中125位まで後退していることに触れ、「このままではいけない。女性の声、女性の立場を含めて反映させていく手段の1つとして、女性議員を増やして行くために、キャラバン隊を組んで、特に女性総支部長を応援して回っている」と全国女性キャラバンの活動を紹介しました。また、経済分野でもリーダーになる女性がまだ少ないとし、「非正規雇用では圧倒的に女性が多い。非正規雇用の状況を変えていくには、やはり女性の声を上げていくべき。男女問わず働きやすい職場、女性が活躍しやすい職場は業績が伸びると言われている。いろいろな立場から皆が声を上げて、生きやすい社会をつくれば、もっとこの国は伸びて行く」と訴えました。

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 板津総支部長は、「私はなりたい自分も、自分がやりたいことも諦めない。やりたいことをやり遂げる。私は国会を目指している」と自らの姿勢をアピールしました。そして、女性、男性、高齢者、若者、LGBTQ、外国人など「すべての人の声を政治に届け、世の中を変え、経済を成長させ、皆さんの生活を豊かにするため、人のためにここに立っている」と力強く訴えました。

 街頭演説会では栃木県連幹事長の小池篤栃木県議会議員が司会をつとめ、副代表の松井正一栃木県議会議員、中塚英範、保坂栄次、横須賀咲紀各宇都宮市議会議員が参加しました。

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