衆院内閣委員会で7日、閉会中審査が行われ立憲民主党の3番手として柚木道義議員が質問に立ち、日本学術会議任命拒否問題、新型コロナ感染拡大防止策などについてただしました。

 日本学術会議からの新会員候補6人を菅総理が任命拒否した問題に関する野党ヒアリングで5日、内閣法制局職員が「国民に責任を負えない人を総理が任命する義務はない」と答弁したことを柚木議員は問題視。「そこまで断定し理由を言えなければ、名誉棄損で訴訟になってもおかしくない」と懸念を示し、任命拒否した理由を明確にするよう求めました。答弁に立った三ツ林内閣府副大臣は、「会員の具体的な選考過程については人事に関することであり答えを差し控える」と繰り返すのみでした。

 6人の任命拒否を受けて日本学術会議が2日、任命拒否の理由を説明することと、任命拒否の正当な理由がないとして6人の任命を菅総理に要請していることについて「これは法律的にもそういう立て付けになっているので、政府は再推薦を再審査すべきではないか」と提案しました。

 また、新型コロナ感染防止対策に関して、これまで入国制限してきた諸外国から日本への入国を徐々に緩和していくことの必要性に理解を示した上で、今般米国のトランプ大統領をはじめホワイトハウスで集団感染が発生したことから、日本でどのように経済対策と感染防止を両立させるのか質問しました。西村担当大臣は、水際対策を徹底するとともに、各国の感染状況を見極めながら入国者数を徐々に広げ、感染防止と経済活動の両立をはかると答弁しました。