枝野幸男代表は15日午後、東京都内において、NTT労働組合が主催するリモートによる「第1回政治学習会」で「私が描く未来日本の社会像」をテーマに講演を行いました。
枝野代表は「コロナ禍において、行き過ぎた競争や効率化で医療、介護、教育、保育など、あらゆる公的サービスが立ち行かなくなった。国の歩み方は間違っていないか」と投げかけ、自身が目指す社会像を大きく3つ挙げ「1つは、この40年ほど進められてきた『新自由主義』を転換し、行き過ぎた自己責任や格差を是正することで、内需を拡大し景気回復を図る。2つめは『分散化社会』を進め、農業やエネルギーなどの地産地消を図り、地域で経済を回す。3つめは『小さな政府』から脱却し、多発する自然災害に対応するためにも行政にはゆとりを持たせる」との見解を示しました。
そして、「この目指す国のあり方は、人口減少や高齢化、世界的にも変換せざるを得ない。ならば早めに方向転換して国民に豊かさを享受してもらうべき。この考え方は立憲民主党に集う議員とはおおむね共有が出来ている。同じ失敗はしない。政権の選択肢としてわれわれを信頼して欲しい」と参加者に呼び掛けました。
本学習会はコロナ感染対策として会場で参加した少人数の役員以外は、全国のNTT労働組合の240支部にライブ配信が行われ、リモート参加している組合員からもチャット方式で多くの質問や意見が寄せられました。